台湾「スマート農業と食の安全管理に関する国際会議」で、オプティムが日本のスマート農業について発表

台湾農業委員会が2019年8月21(水)~22日(木)に開催した、スマート農業と食の安全管理に関する国際会議「2019 International Conference on Smart Agriculture and Food Safety Management」に、株式会社オプティム ビジネス統轄本部農業事業部の中坂高士氏がゲストスピーカーとして参加した。

右から5番目が株式会社オプティムの中坂高士氏

「2019 International Conference on Smart Agriculture and Food Safety Management」は、台湾の行政機関である農業委員会主催のスマート農業と食の安全管理をテーマにした国際会議。本会議には日本、米国、台湾からスマート農業関連の専門家や学者が招待され、2日間に渡り講演とパネルディスカッションを実施。台湾の生産者、政府関係者、学者など300名を超える聴講者が参加した。

オプティムよりゲストスピーカーとして参加した中坂氏は、ドローンとAI(人工知能)を用いたピンポイント散布テクノロジーをはじめとするさまざまなスマート農業技術、および日本国内の生産者、企業、金融機関、自治体などとの「スマート農業アライアンス」の活動など、スマート農業を推進する取り組みについて紹介した。

講演中の中坂氏

台湾の農業も日本と同様に、人口構造の変化、貿易の自由化、気候変動など、農業生産と価格変動に影響する様々な課題に直面しており、産業転換の重要な時期にある。オプティム以外にも、日本の農業データサービスプラットフォーム「WAGRI」や、米国の屋内農業における機械学習と農業ロボットの開発、中国の食品トレーサビリティシステム、画像解析といった注目の技術が発表・展示された。

<参考URL>
2019 International Conference on Smart Agriculture and Food Safety Management(中国語)

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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