農研機構、植物工場研修会を2024年1月22日にオンラインで開催

農研機構 野菜花き研究部門は、農研機構つくば植物工場研修会「スマートグリーンハウスにおける生育予測技術の社会実装に向けて」を2024年1月22日(月)にオンラインで開催する。参加費は無料。参加には事前申し込みが必要で、締め切りは2024年1月12日(金)まで。


生育・収量予測技術の取り組みを紹介


近年施設園芸分野では、ICTやセンシング技術の発展に伴い、施設内環境の見える化や高度な環境制御など生産現場でのスマート化技術が普及しつつあることから、さまざまな先端技術を活用した施設生産現場において指導することができる人材の育成が求められているという。

そのため、農林水産省では、スマート農業の現場実装を加速化するための施策を「スマート農業推進総合パッケージ」として取りまとめ、スマート農業に関する農業者からの問い合わせに対し、すべての普及センターが相談窓口の機能を発揮し、各産地に適したスマート農業の導入・実践に向けて、普及指導員が中心となった戦略づくりができるよう支援する方針を打ち出している。

今回の農研機構つくば植物工場研修会は、現場の高収益化や人材育成に貢献するため、また、データ駆動型スマート農業における先端技術導入について理解を深めるために農業関係者に向けて開催するものだ。

当日は、農業データ連携基盤「WAGRI」を核とした農業ICTサービスの展開と生産者が求める生育・収量予測が可能な革新的営農支援モデルの構築およびその社会実装に向けた取り組みについて紹介する。

なお、第1部は、農林水産省「令和5年度データ駆動型農業の実践・展開支援事業(スマートグリーンハウス展開推進)」におけるスマートグリーンハウス転換に取り組む指導者育成のための研修事業として、一般社団法人日本施設園芸協会と、第2部は、「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」の2023年度技術検討会として、露地野菜・花きおよび施設園芸体系との共催となる。

主な内容は以下の通りだ。

(1)「生育収量予測技術の品目拡大と社会実装に向けて」
講師:農研機構 野菜花き研究部門 上級研究員 菅野圭一氏
(2)「宮城県における生育収量予測技術の取組みと社会実装」
講師:宮城県 農業・園芸総合研究所 野菜部 研究員 金子壮氏
(3)「宮崎県における生育収量予測技術の取組みと社会実装」
講師:宮崎県 総合農業試験場 野菜部 主任研究員 相見直人氏
(4)「トマトの計画生産を可能にするNARO生育収量予測ツールの提供」
講師:持続未来株式会社 みんなの情報システム部 部長 沖川淳氏
(5)「生育予測モデルを用いたいちごの収量予測」
講師:農研機構 野菜花き研究部門 研究員 杉山智美氏
(6)総合討論「データ駆動型施設生産における生育収量予測技術の活用について」
司会:農研機構 野菜花き研究部門 領域長 今西俊介氏
※講演タイトル、講演順が変わる可能性あり。

開催概要


2023年度農研機構つくば植物工場研修会
「スマートグリーンハウスにおける生育予測技術の社会実装に向けて」
日時:2024年1月22日(月)13:10~16:00
場所:オンライン(WEB会議システム「Microsoft Teams」を使用)
料金:無料
定員:70名(先着順)
申込:参加はメールにて事前予約が必要。詳細は農研機構下記ページより要確認。
https://www.naro.go.jp/event/list/2023/12/160950.html
〆切:2024年1月12日(金)※定員になり次第締め切り

農研機構 野菜花き研究部門
https://www.naro.go.jp/laboratory/nivfs/index.html
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
パックごはん定期便