スマート畜産で地域振興を「農研機構マッチングフォーラム in 東北」いわて県民情報交流センターにて

農林水産省農研機構が主催する「農研機構マッチングフォーラム in 東北」が、2019年12月4日にいわて県民情報交流センターにて開かれる。今回は自給飼料とスマート畜産をキーワードに、畜産・農業生産者や各関係団体、行政、研究機関、民間企業が集結。情報交換やマッチングを通じての地域農業の振興を目指す。


農研機構マッチングフォーラム in 東北


農研機構マッチングフォーラムは、農業現場の研究推進及び成果の実用化や技術普及の促進による地域農業の振興を目的に、農林水産省と農研機構が主催するイベント

今回の「農研機構マッチングフォーラム in 東北」では、「自給飼料とスマート畜産が拓く畜産業の未来~新たな飼料生産技術が生み出す地域連携と展望~」をテーマに、畜産及び農業生産者や各関係団体、行政や研究機関、民間企業らによる情報交換やマッチングの機会が予定されている。

会場では、東北地域の転換畑を活用した子実用トウモロコシの生産や、耐湿性と栄養価に優れたフェストロリウムを利用した飼料生産など、高栄養自給飼料生産技術やICT等の技術を活用した事例紹介も予定されており、「MRセンター利用型良質自給飼料生産利用による泌乳牛のスマート牛群管理体系の実証」「子実用トウモロコシの生産技術」「トウモロコシ子実サイレージの調製と給与技術」「岩手県の転作田におけるフェストロリウムの栽培実証と普及」などが詳しく解説される。

定員は250名で参加費は無料。当日の参加も可能だが事前申し込みを推奨している。(事前申込締切 2019年11月27日)

自給飼料の安定的な供給を目指し


国際情勢による影響など輸入飼料の価格が大きく変動する昨今、安価な自給飼料を安定的に供給することは、今後の国内畜産振興のうえで極めて重要な課題とされている。

主催する農林水産省及び国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構東北農業研究センターでは、今回のイベントを通して、地域が連携した自給飼料の安定供給の構築を進めるとともに、急速な技術開発が進むICTやIoTを活用したスマート畜産に向けた体制づくりも進めていく考えを示している。


【開催概要】
農研機構マッチングフォーラム in 東北
日時:2019年12月4日(水曜日)11:00~16:30
会場:いわて県民情報交流センター(アイーナ)会議室804
住所:岩手県盛岡市盛岡駅西通1丁目7-1
電話番号:019-606-1717
料金:無料

<参考リンク>
農研機構マッチングフォーラム in 東北
農林水産省
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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