蚕を原料にした「シルクフード」ってどんな味? 食品としてのメリットや商品を紹介

サステナブルな食品として期待される「シルクフード」。原料に蚕を使用していて環境に優しいだけでなく、栄養や味にも優れていると言われているのをご存知でしょうか。

今回は、昆虫食の中でも特にシルクフードが優れている理由や、オンラインショップで購入できる商品を紹介します。

シルクフードとは


食用蚕パウダー
「シルクフード」は、蚕を原料にしたサステナブルな食品。世界中で懸念されているたんぱく質不足問題の解決策のひとつとして注目を集めています。

まだまだ昆虫食に対してはネガティブなイメージを持っている方も多いですが、蚕は日本の一部地域や東南アジアなどでは昔から食べられてきた昆虫でもあり、味や栄養面、飼育のしやすさなどに優れているのが特徴です。

虫の形が残らないようパウダー状に加工されているものが多く、さまざまな食品に配合しやすく昆虫食に抵抗がある方でもおいしく食べることができます。

蚕が食品として優れている理由


豊富な栄養素

たんぱく質を中心として、オメガ3脂肪酸はマグロの16倍、ビタミンB2は豚肉の26倍とたくさんの栄養が含まれているので健康食品としての利用も期待できます。

うまみ成分
蚕にはうまみのもとになるグルタミン酸やイノシン酸といったアミノ酸や核酸が豊富に含まれています。ナッツのような風味で食べやすいのが特徴です。

環境にやさしい
蚕はエサが少量で済み、水も飲まないので環境負荷をかけずに飼育が可能です。

どんな食品があるの?


昆虫食のスタートアップ企業であるエリー株式会社が展開を進めています。大正製薬や東京大学といった企業や大学とも協力し、健康促進効果につながる機能性成分など、食品としての価値を見いだすための研究開発も行われています。

これまでには、食用蚕パウダーを使用したハンバーガーやスナックを提供するカフェを期間限定でオープンしたり、蚕パウダーを練り込んだホワイトチョコレートなどさまざまな商品を展開してきました。

公式のオンラインショップにラインナップしているシルクフードは以下の2つ。それぞれの特徴を紹介します。

SILKFOOD チップス

SILKFOOD チップス

「SILKFOOD チップス」は、オンラインショップでの第一弾の商品として、山形県のソウルフードとしても知られる「オランダせんべい」を製造・販売する酒田米菓とのコラボレーションで誕生しました。

お米と蚕パウダーを合わせたノンフライのチップスで、香ばしくパリッとした食感が特徴です。化学調味料などの添加物は使用せず、食塩のみのシンプルな味付けとなっています。

SILKFOOD かいこプロテインスムージー

SILKFOOD  かいこプロテインスムージー
「SILKFOOD かいこプロテインスムージー」は、健康食材として蚕の可能性を感じた大正製薬との共同研究により生まれた、かいこプロテインを配合した商品です。

1食分の野菜が摂れるグリーンと、1日分の果物が摂れるフルーツの2種類がセットになっていて、1本飲むだけで手軽にたんぱく質5gを摂取することができます。

Pascoとのコラボ商品も


Pasco「まゆの便り」シリーズ
パンやお菓子でお馴染みのPascoが持続可能な食について考えるプロジェクト「未来食Labo」からは、シルクフードとのコラボレーション商品として「まゆの便り」シリーズが販売されています。

このコラボ商品は、古来から日本で食べられている食材の中でも栄養価や持続可能性の高い蚕に着目し、日本の食文化を未来にも伝えていきたいという思いから誕生しました。

「まゆの便り」シリーズは、Pascoのオンラインショップから購入することができます。

まゆの便りのくろわっさん
「まゆの便りのくろわっさん」は、食用として養殖された蚕を粉末にした蚕パウダーが練り込まれたクロワッサンです。国産の発酵バターと蚕の持つうまみでコクがありつつも、柑橘風味の発酵種を使用することでサッパリとした味わいに仕上がっています。

まゆの便りのまどれーぬ
「まゆの便りのまどれーぬ」は、食用蚕パウダーが配合されたマドレーヌです。ほんのりと香るレモンのさわやかさと、たっぷり使用されたバターと蚕のうまみを感じることができます。


今回は、シルクフードの味や特徴をはじめ、蚕が他の昆虫食よりも優れているということがおわかりいただけたかと思います。

見た目や味にもこだわって作られているシルクフードは、昆虫食は気になるけど試す勇気がないという方にもおすすめです。美容や健康にも役立つ栄養素がたくさん含まれているので、食の選択肢のひとつとして取り入れてみてはいかがでしょうか。


エリー株式会社
https://www.ellieinc.co.jp/
SILKFOOD オンラインショップ
https://silkfood.shop/
Pasco まゆの便り オンラインショップ
https://www.pascoshop.com/Page/LP/mayu/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  2. 沖貴雄
    1991年広島県安芸太田町生まれ。広島県立農業技術大学校卒業後、県内外の農家にて研修を受ける。2014年に安芸太田町で就農し2018年から合同会社穴ファームOKIを経営。ほうれんそうを主軸にスイートコーン、白菜、キャベツを生産。記録を分析し効率の良い経営を模索中。食卓にわくわくを地域にウハウハを目指し明るい農園をつくりたい。
  3. 田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  4. 福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  5. 窪田新之助
    農業ジャーナリスト。福岡県生まれ。日本経済新聞社が主催する農業とテクノロジーをテーマにしたグローバルイベント「AG/SUM(アグサム)」プロジェクトアドバイザー、ロボットビジネスを支援するNPO法人Robizyアドバイザー。著書に『日本発「ロボットAI農業」の凄い未来』『GDP 4%の日本農業は自動車産業を超える』(いずれも講談社)など。