安いだけではない「ブレンド米」とは? 購入時に知っておきたいポイント

みなさんは「ブレンド米」を食べたことがありますか?

ブレンド米というと安いけどあまりおいしくないといったイメージを持つ方も多いと思いますが、最近では味にこだわって作られたものも多くみられるようになってきました。

そこで今回は、ブレンド米とはどういったお米なのかをはじめ、気になる安さの理由やブレンド米を購入する際の注意点を紹介します。


ブレンド米とは


ブレンド米とは、お米の品質の安定や食味の向上を目的に、銘柄、産地、産年が異なる複数のお米がブレンドされたものを指します。正式には「複数原料米」と言って、ブレンド米の袋の表示には複数原料米であること、産地、使用割合を表示することが義務付けられています。

複数の銘柄を混ぜたものが一般的ですが、同じ銘柄のお米で産地や産年が異なるブレンド米も存在します。

一昔前のブレンド米とは違って、最近ではお米のおいしさを引き立たせるためにあえて複数のお米をブレンドしたものや、お米のことを知り尽くした「お米マイスター」によってブレンドされたものなどがあり、コストパフォーマンスだけでなく食味にもこだわったブレンド米も多く販売されています。

ブレンド米の種類


ブレンド米といってもそのブレンド方法はさまざまです。ここでは、よくあるブレンド米のパターンとそれぞれの特徴を見ていきましょう。

新米と古米を合わせた同銘柄のブレンド米

同じ銘柄の新米と古米をブレンドすることで、そのお米の味や食感などの特徴をそのまま味わうことができます。古米を少し混ぜることで価格も抑えられるので、安く購入できるというメリットがあります。

他銘柄のブレンド米

単一の銘柄100%のお米では、購入する時期によって味にばらつきが出てしまうこともあります。複数の銘柄をブレンドすることで、年間を通してお米の味を安定させることが可能です。

料理や用途に応じたブレンド米

最近では料理や用途に合わせた専用のブレンド米も販売されています。

たとえば、肉料理にはもっちり感と甘味の強いコシヒカリやミルキークイーンをブレンドしたもの、カレーライスにはややあっさり目のあきたこまちやササニシキをブレンドしたものなどがあり、新たなお米の楽しみ方を発見できます。

お米をブレンドするメリット


ほとんどのブレンド米は単一銘柄のお米と比べて安く購入することができますが、なぜ安いのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。ブレンド米の安さの理由やお米をブレンドするメリットを紹介します。

単一品種のお米よりも価格を抑えることができる

お米は品種や産地によって値段がさまざまで、高いものもあれば手頃に購入できるものもあります。それらのお米をバランスよくブレンドすることが、ブレンド米を安く提供できる理由のひとつです。

また、販売されているブレンド米のすべてではないですが、安さをアピールしているブレンド米には規格外相当のお米が混ざっていることもあります。

一方で、おいしさを追及したブレンドのため、価格が決して安くないブレンド米もあります。

食味の向上

特徴に違いのあるお米を複数ブレンドすることで、価格の安さだけでなく食味を追及することができます。

かさ増しのために行うものと思っている方も多いかもしれませんが、実際には単一銘柄のままよりもおいしいお米を提供することを目的にしていることがほとんどなんですよ。

品質を安定させることができる

ブレンド米は、その年のお米の生育や収穫量を考慮したブレンドを行うことで品質を安定させることができます。そのため、大手の飲食チェーンなどでは一年を通して安定した味のご飯を提供できるブレンド米を使用しているケースが多いです。

また、天候不順などで不作になりお米の供給バランスが崩れた場合にも、ブレンド米であれば使用できる原料に幅があるので安定的な供給が可能になるというメリットもあります。

ブレンド米によく使用される銘柄



ここでは、ブレンド米によく使用されている銘柄の特徴について見ていきます。

コシヒカリ

モチっとした食感と甘味が特徴のコシヒカリは、ブレンド米の原料としても人気の銘柄です。さまざまな銘柄とブレンドされていますが、古米や規格外米などとブレンドされていることも多く、おいしいご飯に炊き上がります。

また、ブランド米の代表格でもあるので、産地や産年が異なるコシヒカリ100%のブレンド米も多く販売されています。

あきたこまち


コシヒカリと並ぶ人気銘柄のあきたこまちもブレンド米の原料としてよく利用されています。甘味や粘りが抑えめで和食との相性がよく、硬めのご飯を好む方に人気の銘柄。あっさりとしたあきたこまちの味を活かしたブレンド米が販売されています。

ひとめぼれ

ひとめぼれは味や香りのバランスがよく、コシヒカリなどと並ぶ人気銘柄のひとつです。やわらかめの食感と適度な粘りがあり冷めてもおいしさが持続するのが特徴。もっちり感の強いコシヒカリとブレンドすることで、濃厚な味と絶妙な食感に仕上げることができます。

ヒノヒカリ

コシヒカリを親に持つヒノヒカリは、単体で食べるとあっさりとしていてどんな料理にも合わせやすいお米です。ブレンドすることでもちっとした食感と甘みを高めつつ、価格を抑えることができます。

ミルキークイーン


ミルキークイーンはコシヒカリよりも粘りが強く、冷めてもおいしさとやわらかさが持続するのでお弁当やおにぎりにぴったりなお米です。他のうるち米にはない特徴的なもちもち感はブレンド米の原料としても優れていて、あっさりした味わいの銘柄に少量混ぜることで粘りややわらかさをアップさせることができます。

また、購入してから時間が経ったお米に少し混ぜて炊いてみるといった使い方もおすすめです。

ブレンド米を選ぶ時に確認したいポイント


原料の割合


ブレンド米の味は、原料として使用されているお米の特徴によって変わってきます。ブレンド米を購入する際は、どんなお米がどんな割合でブレンドされているかをチェックするようにしましょう。

また、お米の表示のルールでは、原料の割合が50%以上を占める銘柄がある場合に「〇〇ブレンド」と表示できます。例えばそれがコシヒカリであれば「コシヒカリブレンド」などと記載されているので、好みの銘柄が米袋の前面に大きく表示されているものを購入するといった選び方もおすすめです。

精米の時期


お米の鮮度やおいしさは収穫時期も関係しますが、精米の時期も重要な目安です。精米済みのお米を購入する際は、必ず精米時期の項目も確認してみるようにしましょう。

米の状態を確認する


ブレンド米にはシラタと呼ばれる白くなったお米や割れたお米を使用することもあります。少しくらい混ざっていても味に大きな影響が出るわけではありませんが、こういったお米の割合が高くなると炊き上がりの味や食感が悪くなることもあります。スーパーなどで実際に手に取って選ぶ際は、米袋にある窓の部分をよく見て確認してみましょう。

ブレンド米を上手に活用しよう


ブレンド米は価格が安いだけでなく、それぞれの特徴を生かすことで単一銘柄よりもおいしいお米にすることも可能です。

コスパ重視のものから、おいしさを重視したもの、特定の料理に合わせたものなど、さまざまなブレンド米が販売されています。使用されている銘柄や割合によっても違いがあるので、自分にぴったりのブレンド米を見つけてみてはいかがでしょうか。


「お米の表示について教えて!」 ごはん彩々 | 全国米穀販売事業共済協同組合
https://www.gohansaisai.com/know/entry/detail.html?i=186



■家族みんなにあんしん・安全な「スマート米」


毎日食べるお米は、子どもや家族みんなにあんしんな商品を選びたいですね。

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 加藤拓
    加藤拓
    筑波大学大学院生命環境科学研究科にて博士課程を修了。在学時、火山噴火後に徐々に森が形成されていくにつれて土壌がどうやってできてくるのかについて研究し、修了後は茨城県農業総合センター農業研究所、帯広畜産大学での研究を経て、神戸大学、東京農業大学へ。農業を行う上で土壌をいかに科学的根拠に基づいて持続的に利用できるかに関心を持って研究を行っている。
  4. 大槻万須美
    大槻万須美
    管理栄養士・フードスタイリスト。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。
  5. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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