2023年注目のお米はこれ! お米ランキング「特A」の銘柄を紹介

日本穀物検定協会は、2023年2月28日に2022年産米の「米の食味ランキング」を発表しました。

毎年発表される食味ランキングですが、今年はどのような結果だったのでしょうか。前年との比較や評価の方法についても見ていきますので、お米を購入するときの参考にしてみてくださいね。


2022年産米 食味ランキングの結果



2022年産米の食味ランキングでは、都道府県から選出された152産地品種が評価の対象となりました。このうち、「特A」と評価されたものが40産地品種で、20年産と比べて大幅に低迷した前年よりもさらに2産地品種少ないという結果に。

2022年産米 特Aランク一覧


登熟期の猛暑や天候不順が影響したことで、特Aに格付けされる産地品種が減少する中、北海道の「ななつぼし」や青森県の「青天の霹靂」をはじめ、鳥取県の「きぬむすめ」や高知県の「にこまる」など、20産地品種が3年連続で特Aと評価されています。

また、茨城県の「コシヒカリ」や福井県の「いちほまれ」など8産地品種がAから特Aに、愛媛県の「ヒノヒカリ」はA’から特Aに格上げされました。

「つや姫」や「にこまる」に注目


特Aと評価された米を品種別に見てみると、「コシヒカリ」が8産地品種(前年13)、「きぬむすめ」が3産地品種(前年5)、「ヒノヒカリ」が2産地品種(前年4)と、21年産と比べて全体的に減少傾向の中、猛暑に強いという特性を持つ「つや姫」は4産地品種(前年4)、「にこまる」は6産地品種(前年3)と健闘しました。

なお、Aと評価された米は91産地品種(前年88)、A’は21産地品種(前年22)で、BやB’に該当する産地品種はありませんでした。

食味ランキングの評価方法は?


日本穀物検定協会が実施する「米の食味ランキング」では、同協会が定めた食味官能試験を基に評価が行われています。

この食味官能試験では、複数の産地のコシヒカリをブレンドしたものを基準米として、専門の食味評価員20名が「外観、香り、味、粘り、硬さ、総合評価」の6つの項目について比較。その結果、特に良好なものは「特A」、良好なものは「A」、同等のものは「A’」、やや劣るものは「B」、劣るものは「B’」として5段階の評価が行われ、ランキングとして発表しています。


一般財団法人日本穀物検定協会「令和4年産米の食味ランキング」
https://www.kokken.or.jp/ranking_area.html



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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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