ランチ後もすっきり!眠気を防ぐ食事術&メニューの選び方

栄養士の堀口泰子です。

食後に眠くなった経験はありませんか。特にランチ後に強い眠気があると、仕事や勉強に影響して困りますね。

そこで、食後の眠気が起こる要因と、防ぐための食生活とメニューの選び方についてご紹介します。

眠気の原因? 「血糖値スパイク」とは



食事後の眠気の要因のひとつとして「血糖値スパイク」が挙げられます。

血糖値は食事をすると上昇し、脳や体のエネルギーとして利用されることで下がります。インスリンは上昇した血糖値を下げる役割をする膵臓から出るホルモン物質です。

血糖値は通常、緩やかな波を描くように変動しています。一度に大量の糖分が体内に入ると血糖値が急上昇し、それをさげようとしてインスリンがたくさん分泌されることで血糖値は急下降します。

このような血糖値の乱高下を「血糖値スパイク」といいます。スパイクとは「尖った釘」を意味します。

血糖値の乱高下は脂肪を蓄えやすいというだけでなく、血管にダメージをあたえることで、糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中などのリスクの要因になると考えられています。

食後眠くなることは、誰もが経験があると思います。消化を促すために脳から胃腸に血液が集まることが要因のひとつと考えられています。

しかし、勉強や仕事に影響してしまうほどの食後の強い眠気は「血糖値スパイク」による低血糖が原因なのかもしれません。

すぐできる、ランチ後の眠気対策



では、血糖値の変動を緩やかにするにはどのようにしたらよいのでしょうか。

食事は抜かない


空腹時間が長くなると、食後血糖値の急上昇の原因となります。特に朝食を欠食すると、前夜から翌日の昼まで空腹時間がかなり長くなります。

1日3食、規則正しく食べるようにしたいですね。どうしても忙しくて食事が取れない場合は、おにぎりやナッツなどで間食をおすすめします。


よく噛んでゆっくり食べる


血糖値の急上昇は、よく噛んでゆっくり食べることでも抑えられます。よく噛める食材を積極的に選んで食べることもよいでしょう。


野菜から食べる•食物繊維を意識して摂る


野菜から食べ始めることで血糖値の上昇を緩やかにする「ベジファースト」や、野菜、豆類、きのこ、海藻、玄米など食物繊維が多い食事をすることで、食後血糖値だけでなく、その次の食後血糖値にもよい影響を与える「セカンドミール効果」を上手に活用してみましょう。

▼セカンドミール効果についてはこちら
朝食には玄米がおすすめ? いま取り入れたい「セカンドミール効果」とは


食後に軽い運動をする


筋肉を動かして食事のぶどう糖を消費することで、血糖値の上昇を抑えることに繋がります。ランチ後は階段の登り降りやストレッチをしてみるのもよいかもしれませんね。

ランチメニューの選び方は?



菓子パン、カップ麺などで昼食を済ませていると血糖値スパイクが起こるリスクが高くなります。パンや麺よりもよく噛めるお米に切り替え、ゆっくり食べるメニューを選ぶようにしてみましょう。

例えば食物繊維が多いもち麦や玄米のおにぎりにみそ汁をプラスします。

さらに単品メニューよりも定食がおすすめです。野菜やきのこ、海藻、こんにゃくなどが使われているメニューを積極的に選びたいですね。

また、朝食はセカンドミール効果を活用して、玄米ごはんを食べておくのもおすすめです。朝食に食物繊維をしっかり食べておくことで、昼食後の血糖値上昇を緩やかにすることが期待できます。

万が一、朝食を抜いていまったら、昼食を食べると血糖値が一気に上がるので、間食に玄米おにぎりを持参して食べるのもおすすめです。

いかがでしたか。食後眠くなりにくい、賢い食べ方を実践してみてくださいね。

文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html

堀口泰子
栄養士。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。健康食育事業やアスリートサポートに従事。健康的で美味しく食べる食事術を伝える。講演、栄養指導、コラム執筆、レシピ、商品開発、料理講師など幅広く活動。離乳食から介護予防までさまざまな食育活動のなかで、健康に役立つお米の食べ方を紹介。スポーツの現場ではジュニア育成と競技競技力向上ための心と体の成長に注力している。
HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/


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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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