ヤマハ発動機、無人農業用車両やドローンなどの次世代製品の自律動作化を推進

ヤマハ発動機株式会社は、同社の無人農業用車両、ラストマイルビークル、マリン製品等の次世代製品群の共通開発プラットフォームとして、「NVIDIA® Jetson™ AGX Xavier™」を採用したことを発表した。

NVIDIAが開発した「Jetson AGX Xavier」は、AI、ロボティクスおよびエッジコンピューティング向けに作られた世界初のコンピューター。そのコンピューティングパワーにより、次世代のマシンに不可欠なオドメトリ、ローカライゼーション、マッピング、画像認識、パスプランニングの処理が可能となる。

ヤマハ発動機では、Jetson AGX Xavierを無人農業用車両やドローンに搭載し、農薬の散布、果樹の収穫、収穫物や機材の運搬などの効率化を進めていく。数年内の市場導入を目標に、2019年中にはAIを搭載した農業用の無人地上車両の実証実験を開始する予定だ。特に、スマートマシンを使った農業分野におけるプロセスの自動化は、日本の高齢者層、とくに農業従事者にとってきわめて重要な課題となっている。

また、農業以外にも、買い物客や高齢者などのラストマイルにおける旅客輸送への活用や、深海探査ロボットの開発やボート航行の自動化などにおいて、Jetson AGX Xavierの活用を検討しているという。

ヤマハ発動機の上席執行役員 先進技術本部長である藤田宏昭氏は、「ヤマハ発動機では、お客様の期待を超える感動の創造に挑戦を続けています。Jetson AGX Xavierを当社の次世代製品の開発プラットフォームとして標準化することで、ヤマハ発動機のすべての製品をよりインテリジェントなものに変革し、心躍る瞬間と最高の経験をYAMAHAと出会うすべての人へ届けたいと考えています」と語っている。

<参考URL>
NVIDIA Jetson AGX Xavier Developer Kit
ヤマハ発動機株式会社:無人システム
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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