愛知県豊橋市が「アグリテックコンテスト」開催、農業課題解決につながるアイデアを募集

愛知県豊橋市は、同市の農業課題を解決するアイデアを全国の農業系スタートアップから募集するアグリテックコンテストを開催する。賞金総額(支援金)は1000万円。一般部門に加えて今年度から学生部門が設けられており、応募期間は一般部門が2025年9月22日(月)から10月20日(月)、学生部門はすでに募集開始しており、〆切が10月18日(土)となっている。


「学生部門」がスタート


豊橋市がある東三河地域は農業が盛んで、平野部の豊橋市と田原市だけでも2023年の農業産出額は約1300億円にのぼる。その一方で、さまざまな営農上の課題があるという。

そこで豊橋市は、「未来の農をつくる」と題し、2022年度より「TOYOHASHI AGRI MEETUP」 プロジェクトを進めている。地域の農業関係者の課題や協業ニーズを踏まえて、地域農業関係者と全国の技術や解決策を持つアグリテック企業等が共創し、地域農業の発展につながる新製品・サービスの開発を目指す取り組みだ。

なお、4年目となる今回は、地域発のアグリテック企業創出を図るため「学生部門」を新設し、市内大学の学生等からも課題解決の提案を募集する。

募集概要(一般部門)


一般部門は豊橋市の農業関係者が抱える課題の解決や改善に向けたアイデアを持ち、その実現のために農業者と連携して取り組める個人や法人が対象だ。

賞金総額(支援金)は1000万円となっており、課題解決に意欲的な農業者等と協働し、新製品・新サービスの開発に向けた実証実験に取り組むことができる。

応募テーマは、エントリー開始となる9月22日(月)に公開予定。

スケジュール
エントリー受付開始:2025年9月22日(月)
エントリー〆切:2025年10月20日(月)
事前審査期間(書類審査・面談審査):2025年10月21日(火)~12月中旬
ファイナリスト決定:2025年12月上旬
コンテスト・表彰式:2026年1月27日(火)@穂の国芸術劇場PLAT
実証実験の計画策定:コンテスト終了後~2026年3月中
実証実験の開始:2026年4月~

事前審査のポイント




募集概要(学生部門)


学生部門は、基本的には豊橋市内の大学の学生もしくは市内の大学の学生を含む学生グループが参加対象となっているが、市外の学生であっても説明会に参加することで仲間探しのサポートが受けられるという。

入賞者は、賞金(開発支援金)として総額最大200万円が贈られるほか、専門家による最大2年間の伴走支援を受けることも可能だ。

また、10月8日(水)にオンライン事前説明会が開催される。





TOYOHASHI AGRI MEETUP アグリテックコンテスト
https://toyohashi-agri-meetup.jp/contest
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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