ソニー、ミラーレス一眼「α」シリーズを搭載可能な国産ドローン「Airpeak」を「CES 2021」にて初公開

ソニー株式会社は、AIロボティクス領域で推進するドローンプロジェクトにおいて「Airpeak」の機体を「CES 2021」で初めて公開した。


「CES」とは毎年1月に米国・ラスベガスで開催されている電子機器の見本市。2021年は1月12日から14日まで開催される。

ソニーによれば、「Airpeak」というブランド名は、ドローンのさらなる発展や最高峰の価値創出に貢献する志が込められており、その第一弾として2021年春に、プロフェッショナル映像制作領域へ向けて事業を展開する予定だ。

ミラーレス一眼「α」シリーズを搭載可能なプロ向けドローン


ソニーならでは特徴として、自社で開発しているフルサイズミラーレス一眼カメラ「α」を搭載可能としており、高画質空撮映像を実現している。「Airpeak」はフルサイズミラーレス一眼カメラを搭載可能なドローンとして、業界最小クラスとなるという。ダイナミックな撮影や緻密で安定した飛行を可能とし、新たな表現の可能性を追求しながらエンタテインメント市場への貢献を目指す。

撮影に特化した国産ドローンに期待


今回の発表では農業分野には触れられてはいないが、2020年末に米国が中国のドローン最大手企業DJIへの禁輸措置を行っており、、今後少なからず日本にも影響が出てくる可能性がある。

幸いにも農薬散布などに用いる農業用ドローンについては、エンルートやヤマハ発動機をはじめ、多くの国内企業が製品化・販売しているが、画像や映像を撮影するドローンに関してはDJIが圧倒的なシェアを占めている。リモートセンシングのための画像・映像撮影の作業を、より高精細に行える国産ドローンの選択肢が増えることになる。開発が進めばより小型・高精細なモデルも登場するだろう。

なお、ソニーではプロジェクトに関連する情報を継続的に発信していくとともに、「Airpeak」を体験する機会を通じてドローンユーザーからフィードバックを得る「プロフェッショナルサポーター」の募集を2020年12月よりスタート。春からの商品化に向けて共創活動を行っていくという。

※ Airpeakは、ソニー株式会社の商標です。


Airpeak https://www.sony.co.jp/SonyInfo/airpeak/?j-short=airpeak
プレスリリース
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/202101/21-003/
ソニー
https://square.sony.com/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
パックごはん定期便