農作業をマッチング「アグリウィズ」スタート|営農家同士が支えあう仕組みづくり

2019年7月1日、渡辺パイプ株式会社(本社:東京都中央区築地5丁目6番10号 浜離宮パークサイドプレイス6階 代表取締役社長:渡辺 元)は、会員同士が農業に関する困りごとや、できることを互いに助け合えるマッチングWebサービス、「アグリウィズ」の提供をスタートした。

農作業マッチングWebサイト「アグリウィズ」


アグリウィズは、農業に関わる人やモノ、情報をマッチングできるWebサービスで、困りごとの解決や農作業の依頼、売り先の開拓等にも使えるマッチングサイトだ。


サイト内では会員同士での農作業の請負や農作物の売買、農機具の貸借、売買等が行える。サービス内容は以下の通りだ。

  1. 農作業請負
  2. 農機具貸借
  3. 農機具売買
  4. 農作物売買
  5. 販促物製作

アグリウィズの仕組みとメリット


アグリウィズの特徴

  • 代金のやり取りを仲介(ユーザー同士が代金を直接やり取りせず、アグリウィズが代金のやり取りを仲介。トラブルの未然防止)
  • 本人確認サービス(アグリウィズは身元が保証された、「本人確認済み」のユーザーを選んで取引。信頼できる相手との安心した取引)
  • 賠償・障害保険が付帯(農作業請負サービスにおいて「賠償責任保険」「傷害保険」が適用)

 

農作物の売買や農機具の貸借、売買において懸念されるのが金銭面でのトラブルだが、同サービスはアグリウィズが仲介し、これらのトラブルを未然に防止する。また、利用社は身元が保証された「本人意確認済み」のユーザーを選べるため、信頼できる相手と安心して取引できるのもポイントだ。

さらに農作業請負サービスでは賠償責任保険や傷害保険が付帯するため、作業中の万が一の事故にも保険金が支払われる仕組みとなっており、利用者の安心を考慮したサービス内容となっている。

人手不足の解消や情報交換・交流の場として


渡辺パイプはアグリウィズ開発にあたり、農家の人手不足や設備投資の負担軽減を目的とした、プロ同士が助けあえる場の提供を目指している。

例えば、栽培作物や地域差によって各農家ごとに繁忙期と閑散期は異なる。忙しい時期には自身の農場で働ける別の農家を探し、手の空いた時期は別農家の手伝いに回るなど、年間を通じた作業量の均一化を図る。

ほかにも、営農家が安心して農業を続けられるような環境構築や販路拡大の場としても利用できるよう、今後もサービスを充実させていく考えだ。

<参考URL>
渡辺パイプ株式会社
アグリウィズ
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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