農水省ら3省庁がサステナブルな取り組み動画を表彰する「サステナアワード2022」参加者受付中〈11月30日〆切〉

農林水産省は、環境との調和、脱炭素、生物多様性、資源循環などサステナブルな生産・消費に向けた取り組みの紹介動画作品を募集する「サステナアワード2022」を開催している。応募期間は2022年11月30日(水)まで。


サステナブルな取り組みを国内外に発信


「サステナアワード2022」は、持続可能な生産や消費活動の促進に向け農林水産省、環境省、消費者庁の3省庁が連携して取り組む「あふの環(わ)2030プロジェクト」の一環で開催する動画コンテスト。

出典:https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/being_sustainable/sustainable2030.html

対象は、サステナブルな生産・消費に向けた取り組みに関心のある団体、企業、学校、NPO、自治体、地域コミュニティ等で、以下6つの項目に該当する映像作品であることを要件に、2つの応募条件を提示している。

映像作品の要件
  1. とめよう温暖化
  2. まもろういきもの
  3. まもろう水
  4. へらそうゴミ
  5. みんなで支え合おう
  6. まもろう土

応募の条件

  • 6つの項目の内、少なくとも1つは考慮し、残りの項目に大きな影響を及ぼさないもの。
  • 商品の場合、その内容について、企業HP等で情報が確認できること。(認証やタグから確認できるものでも可。)

6つの項目とその例

特に優れた作品については、農林水産大臣賞のほか国外への発信も視野に英語版の制作を進める予定とのこと。

2021年度の受賞作品例
1)農林水産大臣賞

作品名:「豊かな海へ」海底耕耘プロジェクト
受賞者:明石浦漁業協同組合
URL:https://youtu.be/_iXKgZb7NYc
2)環境大臣賞
作品名:五人娘(寺田本家)パタゴニア プロビジョンズ
受賞者:パタゴニア プロビジョンズ
URL:https://youtu.be/_Nkc3sD9dLQ
3)消費者庁長官賞
作品名:半農半陶の里 波佐見の地域内循環の取り組み
受賞者:波佐見町 地域内循環プロジェクト
URL:https://youtu.be/hrsL060g86Q

国外への発信例
1)在外公館で開催された天皇誕生日レセプション

・「ここでしか作れない」を世界へ(サステナアワード2020受賞・杉本商店)
・持続可能な白えび漁を目指して(サステナアワード2020受賞・富山湾しろえび倶楽部)
・「豊かな海へ」海底耕耘プロジェクト(サステナアワード2021受賞・明石浦漁業協同組合)
・五人娘(寺田本家)パタゴニア プロビジョンズ(サステナアワード2021受賞・パタゴニア プロビジョンズ)
2)インド政府と在インド日本国大使館が推進するインド北東州の開発のためのプレゼンテーション
・「ここでしか作れない」を世界へ(サステナアワード2020受賞・杉本商店)
詳細は以下の通りだ。

1.募集内容
1)応募テーマ
・食と農林水産業に関する、持続可能な消費(例:見た目重視より持続性重視)、環境との調和、脱炭素、生物多様性、資源循環などのサステナブルな取り組み。
2)応募資格
食や農林水産業のサステナビリティに関心のある団体、企業、学校、NPO、自治体、地域コミュニティなど。(個人は除く・未成年者は保護者の了解を得た上で応募すること。)
3)応募方法
・最長3分30秒の動画を企業や事業者、団体等のYouTubeチャンネルで公開(限定公開可)し、あふの環(わ)2030プロジェクト公式ホームページの応募フォームから送信する。
4)募集期間
・2022年10月3日(月)~2022年11月30日(水)

2.審査方法および表彰式
1)審査方法
食と農林水産業のサステナビリティに関する学識経験や知見等を有する委員で構成された審査委員会で決定したポイントを基に審査。
2)審査のポイント
・食と農林水産業に関するサステナブルな取り組みを表現している作品であること。(必須)
・社会的課題の解決につながる取り組みを表現している作品であること。(社会変容性)
・人や地域のつながりや支え合いを表現している作品であること。(つながり)
・地域の特徴や強みを生かした取り組みを表現している作品であること。(地域性)
・革新性や独創性のある取り組みを表現している作品であること。(革新性)
・わかりやすく、実践する際の参考となる作品であること。(わかりやすさ・汎用性)
・異なる価値観を排除するものでないこと。(必須)
3)表彰区分
農林水産大臣賞、環境大臣賞、消費者庁長官賞、AgVenture Lab賞、脱炭素賞、生物多様性保全賞、地域資源循環賞、支え合い賞、優秀賞(審査委員特別賞)、みどりの食料システム推進賞
4)表彰式
・2023年1月下旬(予定)

3.注意事項
1)応募動画の著作権は応募者に帰属する。ただし、事務局、事務局協力主体および事務局の許可した団体は、応募者の許諾を要することなく、応募動画を公開、編集および利用することができる。
2)作品自体や作品に使用される素材(画像、音楽等)については、応募者自らが創作して著作権を有しているか、著作権者からの許諾(国外での使用も含む)を受けたものに限る。
3)出演者(個人を容易に特定し得る通行人も含む)には、撮影の承諾を得るか、個人を特定できないよう配慮した上で応募しなければならない。未成年者が映っている場合には、それぞれの親権者又は保護者から承諾を得ていなければならない。
4)万が一、第三者から著作権、肖像権等の権利侵害、損害賠償などの主張がなされた場合は、事務局および事務局協力主体は一切の責任を負わないものとする。
5)他のコンテストに応募した作品も応募可能であるが、入賞した作品については応募できないものとする。(サステナアワード2020、2021入賞者も応募可能だが、受賞作品の再応募は不可とする。)
6)公序良俗に反する内容、政治目的、宗教勧誘、特定の商品の広告目的などの宣伝又は勧誘を意図する内容の作品は審査の対象外とする。
7)入賞後であっても、虚偽の事実や不正が存在すると事務局が判断した場合は、入賞を取り消す。
8)入賞作品、入賞者の氏名(団体名)については、報道機関に発表するほか、農林水産省ホームページ等で公開する。


あふの環(わ)2030プロジェクト「サステナアワード2022」
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/sa2022.html
「サステナアワード2021」受賞作品
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/being_sustainable/sa_award2021.html
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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