GINZAFARMと日本農薬、AIを活用した病害虫診断システムの開発で協業

GINZAFARM株式会社と日本農薬株式会社は、AIを活用して農作物の病害虫の被害を自動で検知・診断するシステムの構築に向けた協議を開始すると発表した。

「FARBOT」と「レイミーのAI病害虫雑草診断」を連携


両社が進める協業の内容は、GINZAFARMが提供する農業ロボット「FARBOT」に搭載しているセンシング機能と日本農薬が提供するスマートフォンアプリ「レイミーのAI病害虫雑草診断」に搭載している病害虫診断AIを連携して、農作物の病害虫の被害を自動で検知・診断する新たなシステムの開発を目指すもの。
「FARBOT」で取得した画像情報から病害虫の被害を検知し、病害虫診断AIで該当する病害虫を特定。

なお、将来的には「FABROT」の環境センシングを取得した複数のデータを組み合わせた、より精度の高いIPM(総合的病害虫・雑草管理)を実現したいとのこと。

両社は、「熟練農業者のような高度な判断」、「収量の安定化と収益の向上」、「みどりの食料システム戦略への寄与」の3つを目標にシステムの構築を目指す考えだ。


GINZAFARM株式会社
https://smart.ginzafarm.co.jp/
日本農薬株式会社
https://www.nichino.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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