GINZAFARMと日本農薬、AIを活用した病害虫診断システムの開発で協業

GINZAFARM株式会社と日本農薬株式会社は、AIを活用して農作物の病害虫の被害を自動で検知・診断するシステムの構築に向けた協議を開始すると発表した。

「FARBOT」と「レイミーのAI病害虫雑草診断」を連携


両社が進める協業の内容は、GINZAFARMが提供する農業ロボット「FARBOT」に搭載しているセンシング機能と日本農薬が提供するスマートフォンアプリ「レイミーのAI病害虫雑草診断」に搭載している病害虫診断AIを連携して、農作物の病害虫の被害を自動で検知・診断する新たなシステムの開発を目指すもの。
「FARBOT」で取得した画像情報から病害虫の被害を検知し、病害虫診断AIで該当する病害虫を特定。

なお、将来的には「FABROT」の環境センシングを取得した複数のデータを組み合わせた、より精度の高いIPM(総合的病害虫・雑草管理)を実現したいとのこと。

両社は、「熟練農業者のような高度な判断」、「収量の安定化と収益の向上」、「みどりの食料システム戦略への寄与」の3つを目標にシステムの構築を目指す考えだ。


GINZAFARM株式会社
https://smart.ginzafarm.co.jp/
日本農薬株式会社
https://www.nichino.co.jp/
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  1. 加藤拓
    加藤拓
    筑波大学大学院生命環境科学研究科にて博士課程を修了。在学時、火山噴火後に徐々に森が形成されていくにつれて土壌がどうやってできてくるのかについて研究し、修了後は茨城県農業総合センター農業研究所、帯広畜産大学での研究を経て、神戸大学、東京農業大学へ。農業を行う上で土壌をいかに科学的根拠に基づいて持続的に利用できるかに関心を持って研究を行っている。
  2. 槇 紗加
    槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  3. 沖貴雄
    沖貴雄
    1991年広島県安芸太田町生まれ。広島県立農業技術大学校卒業後、県内外の農家にて研修を受ける。2014年に安芸太田町で就農し2018年から合同会社穴ファームOKIを経営。ほうれんそうを主軸にスイートコーン、白菜、キャベツを生産。記録を分析し効率の良い経営を模索中。食卓にわくわくを地域にウハウハを目指し明るい農園をつくりたい。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  5. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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