自然栽培農家のドキュメンタリー映画『お百姓さんになりたい』8月24日よりロードショー トークイベントも開催

埼玉県三芳町で自然栽培を営む明石農園の長編ドキュメンタリー映画『お百姓さんになりたい』が、ポレポレ東中野にて8月24日より上映される。


『お百姓さんになりたい』は、28歳で就農してから有機農業を経て、10年前から農薬や除草剤、肥料さえも使わない自然栽培に取り組んでいる明石誠一氏を追いかけたドキュメンタリー。自然栽培の取り組み、自家採種、地元の障害を持つ人との出会いや施設外就労、明石農園に来た人々とのふれあいなどが描かれる。




監督は、農業をテーマにしたドキュメンタリー映画を数多く手がける原村政樹氏。前作にあたる映画『武蔵野~江戸の循環農業が息づく』の取材での明石農園の明石誠一氏との出会いから、本作の構想がスタート。2017年から撮影を開始し、2018年12月から2019年3月まで3ヵ月間のクラウドファンディングを実施。目標金額を上回る支援を集めている。

アフタートーク&特売イベントも開催

公開初日となる8月24日、2日目の8月25日は、ポレポレ東中野1階カフェ特設コーナーにて、明石農園の野菜特売会を開催する。また、上映後のトークイベントも連日10時30分より開催。24日、25日は原村監督、25日、27日、30日は明石農園代表の明石氏も来場するほか、8月中は連日スタッフや農業関係者によるアフタートークが予定されている。9月以降のトークイベントについても公式サイトにて順次公開予定だ。

アフタートークイベント日程
8/24(土):初日舞台挨拶
原村政樹(本作監督)
小林綾子(女優/本作語り)
鈴木光男(本作音楽)
8/25(日)
明石誠一(明石農園代表/本作出演)
原村政樹(本作監督)
8/26(月)
纐纈美千世(日本消費者連盟事務局長)
8/27(火)
明石誠一(明石農園代表/本作出演)
温野まき(季刊書籍「自然栽培」元編集長/時雨出版代表)
8/28(水)
関野幸生(関野農園代表/nico会長)
8/29(木)
池田明子(フィトセラピスト[植物療法士])
8/30(金)
明石誠一(明石農園代表/本作出演)
中村明珍(僧侶/農家/銀杏BOYZ元ギタリスト)
8/31(土):ライブ音声ガイド付き上映
関根健一(Gee Design代表/本作出演)

『お百姓さんになりたい』概要


ストーリー
野菜も人も不揃いが自然。
「農」に幸せを見つけた、ある農家の自然栽培ダイアリー

2.8ヘクタールの畑で60種類もの野菜を育てている、埼玉県三芳町の明石農園。明石誠一さんは28歳の時に東京から移り住み、新規就農した。有機農法からスタートして、10年前からは農薬や除草剤、肥料さえも使わない「自然栽培」に取り組んでいる。自然栽培とは、自然の持つ力を最大限に生かした固定種・無肥料の農業のこと。同じ畑の野菜同士が互いを育てる肥やしになり、雑草は3年を経て、有機物に富んだ堆肥になる。収穫後は、種を自家採取していのちをつなぐ。


明石農園には、パティシエやカメラマンなどさまざまな背景を持った人が研修にやって来て、農家として独立する人も出てきた。障がいを持つ人もいきいきと働いている。

なぜ、都会の人々やが引き寄せられるのか。『いのち耕す人々』(2006)、『天に栄える村』(2012)、『無音の叫び声』(2015)など農業をテーマにした作品で高い評価を受ける原村監督が、明石農園の日々の営みを通して、効率重視の現代社会に「農」の価値を問いかける。



スタッフ
監督・撮影・編集:原村政樹
語り:小林綾子
音楽:鈴木光男
映像技術:荒山和之、浅野北斗
整音:丸山 晃、堀口 誠
ポスプロマネージャー:原田 修
収録スタジオ:(株)モイ

後援:埼玉県三芳町、農福連携自然栽培パーティー全国協議会、木更津社会館保育園

宣伝スチール:柿内未央
宣伝イラスト:ミキサキコ
宣伝美術:森泉宏
関西宣伝:松井寛子
配給:きろくびと
2019年/日本/カラー/104 分

<参考URL>
ドキュメンタリー映画『お百姓さんになりたい』公式サイト

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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