バイオセンサーを活用した安価でスピーディーな土壌診断サービスが登場

合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会は、田んぼや畑に生息する微生物の健康状態から農作物の病害発生リスクを判定する土壌診断サービスを開始した。


現在、日本ではBIOLOG法やPCR法、LAMP法、次世代シークエンス法、SOFIX法、eDNA解析などさまざまな手法を用いた生物性診断技術の研究が行われている。しかし、費用面や分析速度の課題から実用化するまでには至っておらず、広く一般に普及していないのが実情である。

BODセンサーを応用


今回、同社が開始した土壌診断サービスは、河川の汚れを20分で計測するBODセンサーを応用したもの。


土壌に生息する微生物が持つ「病原菌の侵入を抑え込む力」を調べるのが特長で、「みどりの食糧システム戦略」などへの貢献が期待されている。


料金は1点3000円で、圃場の土を採取し、袋に入れ、申込書と一緒に送れば、1週間以内に診断結果が届くとのこと。


合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会
https://soil-biosensor.jp
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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