ヤマガタデザインアグリ、自社開発の土壌改良材と汚泥肥料の販売を開始

山形県鶴岡市を本拠に地域の有機物を活用した農作物の生産や販売に取り組むヤマガタデザインアグリ株式会社は、きのこ廃菌床をベースにした土壌改良材「YFFプレミアム1号」と粉状の汚泥肥料をペレット状に改良した「ウルトラ・エックスYP」の販売を開始した。


肥料価格高騰の影響を受ける農業者を支援


YFFプレミアム1号
同社が連携協定を締結するバイオシードテクノロジーズ株式会社が保有する菌根菌(マイコス)や二価鉄(アイアンケイDUO)などを配合した土壌改良材。土壌の団粒化を促進し、病害が発生しにくい環境をつくるのが特長で、野菜や果樹など農作物全般への活用が見込まれている。

ウルトラ・エックスYP
バイオシードテクノロジーズが開発した粉状の汚泥肥料をペレット状に改良したもの。C/N比(炭素量と窒素量の比率)が低い(4.6)ため生育初期の段階から高い肥料効果を見込めるのが特長で、汚泥肥料の課題である匂いや重金属の課題もクリアしている。

同社は、「YFFプレミアム1号」と「ウルトラ・エックスYP」の販売を通じ、肥料価格高騰の影響を受ける日本の農業者を支援していく構えだ。


ヤマガタデザインアグリ株式会社
https://www.agri.yamagata-design.com/
バイオシードテクノロジーズ株式会社
https://bioseed.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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