AGRIST、小学生向けにきゅうり収穫ロボットの遠隔操作体験を実施

農業ロボットの開発等を手がけるAGRIST株式会社は、株式会社福島タネセンターの「f-seed.lab」で行われた地元の小学3年生向けの農場見学で、きゅうり収穫ロボットの遠隔操作体験を実施した。


ゲーム感覚できゅうりを遠隔から収穫


今回の農場見学で用いられたのは、AGRISTがピーマンの収穫ロボット開発で培った技術を応用して開発した遠隔収穫機能搭載の農業ロボット。安定性の高い自走式モデルで、移動しながら1本100グラム以上のきゅうりをより多く収穫するのが特長だ。ロボットに搭載されたカメラで得た画像をAIが認識・判断し、収穫動作を行うという。

吸引タイプの収穫ハンドを採用しているため、栽培環境や作物を傷つけずに収獲できる。また、インターネットに接続し付属のタッチパネルを用いれば、収穫ハンドの上下運動や収獲操作だけでなく、畝間の前後移動も画面上からゲーム感覚で操作することができる。

子どもたちはロボットを操作することで、収穫作業もゲーム感覚で楽しくできることを体験したとのこと。AGRISTはこの活動を通じて少しでも子どもたちに農業の楽しさを味わってもらいたいと考え、子どもたちが大人になる20年後の農業発展につながっていくことを期待しているとコメントした。


ロボットを操作する様子

ロボット操作を順番待ちする様子

左からAGRIST広報の大澤氏、プロダクトリーダーの清水氏、福島タネセンター代表取締役の橋本氏


AGRIST株式会社
https://agrist.com
株式会社福島タネセンター
https://f-seed-lab.com/
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  1. 加藤拓
    加藤拓
    筑波大学大学院生命環境科学研究科にて博士課程を修了。在学時、火山噴火後に徐々に森が形成されていくにつれて土壌がどうやってできてくるのかについて研究し、修了後は茨城県農業総合センター農業研究所、帯広畜産大学での研究を経て、神戸大学、東京農業大学へ。農業を行う上で土壌をいかに科学的根拠に基づいて持続的に利用できるかに関心を持って研究を行っている。
  2. 槇 紗加
    槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  3. 沖貴雄
    沖貴雄
    1991年広島県安芸太田町生まれ。広島県立農業技術大学校卒業後、県内外の農家にて研修を受ける。2014年に安芸太田町で就農し2018年から合同会社穴ファームOKIを経営。ほうれんそうを主軸にスイートコーン、白菜、キャベツを生産。記録を分析し効率の良い経営を模索中。食卓にわくわくを地域にウハウハを目指し明るい農園をつくりたい。
  4. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  5. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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