テムザック、害獣を自動検知し放水を行う害獣対策ロボット「雷鳥3号」を宮崎県延岡市の圃場に導入

株式会社テムザックは、夜間に圃場に侵入した害獣を検知し、高圧で対象物に向けて放水を行う害獣対策ロボット「雷鳥3号」を宮崎県延岡市の圃場に導入した。

「雷鳥3号」

夜間の圃場の見回りや遠隔監視が不要に


テムザックは、人とロボットの共存社会を目指すサービスロボットメーカー。2022年12月に延岡市と連携協定を締結し、ロボットを活用した稲作を推進している。

現在、日本の農業現場では、イノシシなどの害獣による農作物の被害が増えている。同社が今年稲作を行った圃場でも収穫直前まで稲が順調に生育していたが、収穫の数週間前にイノシシにより一部の稲穂が食べられてしまう被害が発生していたという。

そのため、害獣対策に効果が期待できるロボットとして「雷鳥3号」を急遽開発した。


「雷鳥3号」は、農作物の収穫に大きな被害をもたらす害獣を追い払うロボット。圃場に侵入したイノシシなどの害獣をセンサーが自動で検知し、圃場周辺の水路等にある水をポンプで汲み上げ、高圧で放水する。これにより、夜間の圃場の見回りや遠隔監視など、人手をかけた対策を行う必要が無くなる。

なお「雷鳥3号」は、農作物の被害を防止するだけでなく、昨今大きな問題となっている熊などの動物を追い払うことにも応用できる可能性があるとのこと。


株式会社テムザック
https://www.tmsuk.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
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    北島芙有子
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    川島礼二郎
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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