農業経営体などが対象となる農水省「労働力確保体制強化事業」が募集開始

株式会社マイファームは、農林水産省が実施する令和5年度補正事業「働きやすい環境づくり緊急対策のうち労働力確保体制強化事業」の実施事業者として採択を受け、事業の活用を希望する農業経営体・地方公共事業等の公募を2024年3月29日(金)より開始した。〆切は、2024年5月10日(金)正午まで。

2024年4月10日(水)13:30~15:00には、オンラインで公募説明会が開催される。


就労条件改善と産地間連携による労働力確保を目指す


農林水産省が実施する「働きやすい環境づくり緊急対策」とは、就労条件の改善や他産地・他産業との連携等による労働力確保の取り組み体制を強化するとともに、女性が活躍できる労働環境整備や外国人材の呼び込み体制の強化を支援するというもの。

今回マイファームが採択を受けた労働力確保体制強化事業は、農業現場における労働力不足を解消するために、働きやすい就労環境づくりに取り組む産地を応援するもの。

産地内における労働力確保の推進や繫閑期の異なる他産地・他産業との連携等により労働力を確保する「産地間連携等推進タイプ」と、就労条件や労働環境改善を実施する「就労条件改善タイプ」の2つのタイプに分けられている。詳細は以下の通りだ。

(1)就労条件改善タイプ

従業員の働きやすさを高めるため、労働環境の改善に向けた取り組みを支援する。具体的には、働きやすい環境づくり計画の策定と推進、労働環境改善のための研修の実施および就労条件の改善などが含まれる。

・実施主体
協議会等 ※農業経営体と関係機関(地方公共団体、農協等)を構成員に含む。
・補助上限
実施主体構成員のうち就労条件改善に取り組む農業経営体数×100万円(最大2000万円)
・補助率
定額

(2)産地間連携等推進タイプ

他産地や他産業との連携を通じて労働力の確保を促進する取り組みを支援する。具体的には、取り組みを推進する体制の構築、労働力の需給状況の把握、労働力の確保および育成、労働力のマッチングやデータベース化、さらには農業における働き方改革への取り組みが含まれる。

・実施主体
地方公共団体、農協、協議会等
・補助上限
ソフト経費350万円
他産地・他産業との連携による労働力確保に取り組む場合には、ソフト経費に加え確保した労働者の交通費・宿泊費を支援(上限1000万円)
・補助率
定額

開催概要

労働力確保体制強化事業(R5補正) 公募説明会
日時:2024年4月10日(水)13:30~15:00
場所:オンライン
参加費:無料
申込:https://tayori.com/f/roudouryoku/


株式会社マイファーム
https://myfarm.co.jp/

農林水産省補助事業 労働力確保体制強化事業公式サイト
https://myfarm.co.jp/roudouryoku/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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