MPSジャパン、花き生産の環境認証制度「MPS-ABC」を解説するオンラインセミナーを6月3日に開催

MPSジャパン株式会社は、花き生産の環境認証制度である「MPS-ABC」についてのセミナーを2024年6月3日(月)に開催する。ZOOMを利用したオンライン開催で、参加費は無料だ。


2027年国際園芸博覧会の調達基準として選定


MPSとは、1995年にオランダで設立された花き生産の環境負荷低減認証機関だ。「Millieu Programma Sierteelt」というオランダ語の略で、日本語では「花き産業環境プログラム」と訳されるが、他の認証との合体によって、本来の単語の意味を越えた認証システムになったため、現在は「花き産業総合認証」と表現されている。

MPSジャパンは、2006年にMPS本部の承認を得て設立された花き生産の環境負荷低減の審査・認証機関。日本国内におけるMPSの普及を推進し、生産者向けの「MPS-ABC」、市場向けの「MPS-GPA」、流通向けの「MPS-GTP」などの審査・認証を行っている。

社会全体でSDGsやサスティナビリティの向上に取り組む中、花きについても不適切で配慮に欠けた生産を改善していく必要がある。

2027年に開催される国際園芸博覧会(以下、GREEN×EXPO 2027)では、「持続可能性に配慮した花・植物」を調達することが義務づけられ、それを証明する認証の一つとして、「MPS-ABC」認証が選定された。

MPS認証は花き業界の各事業者に対して認証があるが、中でも「MPS-ABC」は生産者向けで、世界50カ国以上3500社が参加し、花きの国際取引においても生産者のサスティナビリティ対応を証明するものとして一般化している。

「GREEN×EXPO 2027」をきっかけに、今後国内でもますます「MPS-ABC」認証のニーズが高まると予測されるという。

今回開催されるセミナーでは、MPSジャパン株式会社技術部長・MPS-ABCコーディネーターである彦田岳士氏が「MPS-ABC」認証基準の概要と要求事項について解説を行う。

「MPS-ABC」認証への加入を検討をしている生産者をはじめ、持続可能性に配慮した花き生産を学びたい人や環境に配慮した観賞用植物に興味があれば誰でも参加可能だ。

開催概要

開催日:2024年6月3日(月)
開催時間:15:00~16:00
配信方法:ZOOM
参加費:無料
申し込みURL: https://mps-abc2024jun.peatix.com


MPSジャパン株式会社
http://www.mps-jfma.net
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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