お米選びのポイントは「袋の表示」〜何が書かれているかを知ろう

お米を買うとき、あなたはどんなことを気にしますか?
スーパーなどに並ぶお米は、商品パッケージをよく見ることで、値段や商品名の他にもいろいろな情報を得ることができます。

今回は、知っているとちょっと役立つ「お米の食品表示」についてご説明します。


お米の食品表示にはなにが書かれている?


日本で消費者向けに販売される食品には「食品表示法」の「食品表示基準」に基づく表示をすることが義務付けられています。
農産物などの生鮮食品は、名称と原産地を表示することとなっていますが、玄米・精米といったお米はさらに詳しい表示(「食品の特性に応じて表示が必要な事項」)をしなければなりません。

より詳しくみると、消費者に販売するために既に容器包装に入れられている状態と、それ以外(業務用や流通過程にあるもの)の状態とに分けられます。

消費者が目にする「お米」は前者の状態の場合が多く、スーパーなどでパッケージされて販売されているものが多いです。この場合、「食品の特性に応じて表示が必要な事項」で指定されている「玄米・精米(消費者に販売するために容器包装に入れられたものに限る。)」に該当します。パッケージの見やすい場所に、下記の事項が記された一括表示欄があるはずです。

容器包装に入れられた玄米・精米の表示事項
名称
原料玄米(産地・品種・産年・使用割合)
内容量
精米年月日(玄米の場合は調製年月日)
食品関連事業者の氏名又は名称、住所及び電話番号

一方、今では少なくなってしまいましたが、お米屋さんなどで量り売りされるお米は後者にあたります。消費者に販売するために容器包装に入れられる前の状態では、上のような詳細な表示は義務づけられておらず、一般的な農産物に準じた表示事項を書いたPOPなどが商品の近くに掲示されます。

量り売りのお米の表示事項
名称
原産地

単一原料米とブレンド米って何?


スーパーでお米を選ぶとき、一般消費者にとって頼りにできるのはパッケージに書かれている表示だけです。
では、食品表示から何がわかるのでしょうか。ここでは、パッケージ済みのお米の表示についてより詳しく見ていきましょう。

名称



お米で「名称」という場合、玄米・もち精米・うるち精米・胚芽精米の4つを指します。「玄米」はもみがらを除いて調整したもの、「精米」は玄米のぬか層を除いたもの、「胚芽精米」は胚芽がとれないように精白されたお米です。「もち」は餅米、「うるち」は餅米ではないお米で、一般的な白米は「うるち精米」と表示されます。

原料玄米


パッケージ済みのお米は次の2種類に分けられます。

・単一原料米
産地・品種・産年が証明された玄米を1種類だけ使用している場合は「単一原料米」と表示され、証明済みの産地・品種・産年もともに記載されます。

・それ以外の米
産地や品種や産年の違う複数の原料米をブレンドしている場合や、未検査米を使用している場合は、それらの割合が表示されます。商品名として表示したい原料の割合が50%以上の場合は「○○ブレンド」、50%未満の場合は「○○(産地・品種等)△△%」という風に使用割合が大きく表示されます。

※未検査米:お米の「産地・品種・産年の証明」とは、農作物検査法に基づく「米穀検査」を受けたお米であることを指します。同一生産者の同一品種であっても、米穀検査を受けていなければ原料玄米欄に表示することはできず「未検査米」等と表示されます。

精米年月日・調製年月日


精米の場合は原料玄米を精白して袋詰めした日が「精米年月日」として、玄米の場合は原料玄米を調整し袋詰めした日が「調製年月日」として、記載されます。

賞味期限が書かれていないのはなぜ?



お米を含む多くの農産物には賞味期限の表示は義務ではありません。賞味期限や消費期限の表示対象となるのは、加工食品と、バナナ・柑橘類・生かき・食肉などの一部の生鮮食品です。

ほとんどの農産物は見た目や匂いなどで食べられるか食べられないかの判断がつくので、日付表示の必要性がないと考えられているのです。

とはいえ、お米の場合はいつまでもおいておくとカビが生えたり食味や風味が劣化したりします。白米の場合、家庭でおいしく食べられる期間は精米年月日から1カ月以内が目安といわれます。なるべく早めに使い切りたいですね。

お米の栽培方法を知りたい時は?


最後に、お米の栽培方法に関する表示について説明します。食品表示では義務づけられていない事項とはいえ、消費者の中にはこれをとても気にしている方も多いのではないでしょうか。

なるべく農薬や化学肥料を使わずに育てられたお米が食べたい方にとって、義務表示事項だけでは不十分です。その場合は、「特別栽培米」表示や「有機JASマーク」を確認することで、そのお米が農薬や化学肥料の使用量を抑えて育てられたものであるかどうかを知ることができます。

「特別栽培米」は農薬や化学肥料を減らしたもの


「特別栽培米」とは、農薬や化学肥料を減らして育てられ、農林水産省の「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」で定められたルールに準じて販売されているお米の表示です。

このガイドラインでは、農薬・化学肥料を通常の5割以下の使用量で育てられた農産物に対して「特別栽培」という名称を表示することができます。

特別栽培米の表示をするときには、ガイドラインに準拠した特別栽培米であることの他に、農薬や化学肥料をどれくらい減らしたか、栽培責任者と確認責任者の情報が記載されます。

特別栽培農産物の農薬・化学肥料の表示方法

農薬・化学肥料を使用していない場合
「農薬:栽培期間中不使用」または「節減対象農薬:栽培期間中不使用」、「化学肥料(窒素成分):栽培期間中不使用」
農薬・化学肥料を減らして栽培した場合
「節減対象農薬:当地比 ○割減」または「節減対象農薬:○○地域比 ○割減」、「化学肥料(窒素成分):当地比 〇割減」または「化学肥料(窒素成分):〇〇地域比 〇割減」

特別栽培農産物について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
「無農薬」と「特別栽培農産物」は何が違う?正しい農産物の表示とは

「有機JASマーク」はより厳しい基準


とことんオーガニックにこだわりたい方は、農薬や化学肥料を使用せずに育てられ、なおかつ第三者機関による認証を得たお米であることを示すための「有機JASマーク」をチェックしましょう。

「有機JASマーク」は「有機JAS規格」と呼ばれる格付けに適合したもののみが表示できる印です。

特別栽培農産物が農林水産省によるガイドラインであるのに対し、有機JASは「農林物資の規格化等に関する法律(JAS法)」に基づく規格です。特別栽培よりも厳しい基準で認証されたものだけが有機JASマークをつけることを許されます。

有機JASマークについて詳しくははこちらの記事をご覧ください。
有機栽培に農薬が使われている!?「有機JASマーク」の盲点をしっかり知ろう

正しく知って、おいしいお米を選びましょう


お米は毎日食べるものなので、できるだけ安いものを選びたい方が多いかもしれません。しかし、コストパフォーマンスという観点では、品質の善し悪しを見る目がなければ、価格に見合った品質なのかどうかを判断することはできないと思います。

食品表示は、自分に合ったお米選びにより近づくための道しるべです。
何が書かれているかをよく知って、お米選びにいかしましょう。


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  1. 中村圭佑
    なかむらけいすけ。明治大学農学部卒業後、日本農薬株式会社に約7年勤務。その後、大手経営コンサルティング会社を経て、FOOD BOX(現在登記準備中)を2019年7月に起業。Facebook:https://www.facebook.com/foodboxjp/、Instagram:https://www.instagram.com/foodbox_jp/
  2. 百花繚乱
    趣味は料理、漫画、読書のミドルの男です。商社勤務で全国や海外を転々しているうちに、故郷に哀愁を覚え、約10年前に地元の農業関連会社にとらばーゆ。
  3. 藤本一志
    ふじもとかずし。大学・大学院の6年間を通して地域づくりと農業の活動に関わる。1年間のサラリーマン生活の後、学生時代から活動していた地域に移住し、2拠点居住を開始する。移住支援を通じた地域づくり活動に取り組む傍ら、兼業農家として稲作に取り組む。
  4. 松橋充悟
    松橋充悟(まつはし じゅうご)北海道十勝在住。高校卒業後にJAに入組。農業に触れていく中で、生産者の求めていることと『スマート農業』の取り組みに乖離を感じ、自分が農薬散布のドローンを活用した防除のプロセスモデルを作れればと思い、転職して農薬散布のドローンを始めました。現場の声を聴きながら協力していただき、ドローンの可能性を広げていきたいと思います。趣味は音楽。
  5. 平沢あや子
    料理家・フードコーディネーター・食育指導士・米粉マイスター 。 広告・雑誌・webなどの料理制作&スタイリング、企業へのレシピ提供、商品開発、メニュープランニングなどを手がける傍ら、自宅にて料理教室を主宰。