災害時にも役立つ!炊飯器以外でのご飯の炊き方や備蓄方法

近年、全国各地で自然災害が多発している中、災害時の食料として重宝するのが「お米」です。お米なら普段から買ってある方も多く、備蓄できているのではないでしょうか。

しかし、ライフラインがストップし、停電などで炊飯器が使えないと、お米はたくさんあるのに炊けない……! なんてことも。

この機会に、炊飯器以外でのご飯の炊き方を見直してみませんか?

炊飯器以外でのお米の炊き方

炊飯器以外でのお米の炊き方は意外と簡単です。ポイントは、よく浸水させること。ガスが使えない場合はカセットコンロなどで代用しましょう。


【基本】鍋での炊き方



まずは基本のお鍋での炊き方をご紹介します。

<必要なもの>
・お米
・水:1合につき200ml(1カップ)※無洗米の場合は1合につき15ml(大さじ1)ほど多く入れる
・お鍋

1.お米を洗う。
2.鍋にお米と分量の水を入れ、夏は30分、冬は1時間程度を目安に浸水させる。
3.ふたをして強火にかける。

4.沸騰してきたら弱火にし、8~10分加熱する。
5.火を止め、ふたをしたまま10分ほど蒸らす。

 

なお、玄米の場合は圧力鍋での調理がおすすめです。

栄養満点の玄米のふっくらおいしい炊き方~炊飯器・圧力鍋~

備蓄するなら「無洗米」や「玄米」がおすすめ


災害時にはあらゆる資源が不足します。水の節約や手間のことを考えると「無洗米」がおすすめ。お米を洗う必要がないので水が少なく済みます。

また、食物繊維やビタミン・ミネラルなどがたっぷり含まれている「玄米」も、栄養面を補ってくれます。保存のうえでも、精米前の玄米のほうが酸化が遅く、長持ちします。

玄米は炊くのが面倒という方は、フライパンで炒って作る「炒り玄米」にするという手も。そのまま食べたり、玄米茶やふりかけとしても使えますよ。

玄米茶やヘルシーなおやつに!「炒り玄米」を作ってみた

無洗米玄米」という白米と同様に炊ける玄米も登場していますので試してみてはいかがでしょう。

▲「スマート米2021 丹波篠山コシヒカリ」 白米のほか、無洗米玄米が選べる

手軽に炊ける玄米!炊飯器の白米モードで炊ける「無洗米玄米」とは?【おすすめレシピも】

計量なし!便利なお米の備蓄方法


お米を長期保存するときのポイントは【高温・多湿・ニオイ】を避けること。

保存用のジッパー付き袋に入れて、冷蔵庫の野菜室など冷暗所で保存しておくようにしましょう。また、袋は1合や2合など、よく使う量でお米を分けておくと、計量せずにすむので楽です。

また、賞味期限の近いものから食べて新しいものを備蓄していく「ローリングストック」という方法も。いつも買うお米の量にプラスで1袋買っておき、古いものから食べていくこの方法なら、普段から自然に備蓄できますね。

ローリングストックについて詳しくはこちらをチェックしてみてください。

お米の備蓄と保存方法は?「ローリングストック」やってみました!


災害時にいつもと変わらないおいしいご飯が食べられるだけで、ほっとするものです。

もしもの時は、いつやってくるかわかりません。この機会に、お鍋でご飯を炊いてみたり、お米のストック方法を見直してみてはいかがでしょうか。


■無洗米玄米も選べる!安心・おいしい「スマート米」

全国各地のこだわりの農家さんと、スマート農業でお米づくりをしている「スマート米」は、先進のIT技術を利用し、農薬や肥料の使用量を最小限に抑えて育てたお米です。特別栽培米残留農薬不検出のお米も。各地のおいしい銘柄をラインナップしています。白米と同じように手軽に炊ける無洗米玄米もあります。お求めはスマート米オンラインショップ SMART AGRI FOOD  からどうぞ。

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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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