残留農薬ゼロのにこまる・さがびよりなどがスマート米・玄米に登場【令和元年産新米】

AIやドローンといった先進技術によって、農薬の使用をできるだけ抑えて栽培したお米「スマート米」。
安全・安心な農産物を消費者に届けようと、九州や青森・新潟の生産者と、技術を提供する株式会社オプティムが協業して進める取り組みから生まれたお米です。


このスマート米が今年も収穫を迎え、「スマート米2020」(2019年度産新米)として販売が開始されました。
「スマート米2020」は生産者・品種ごとに第三者機関にて残留農薬検査を実施。残留農薬が「不検出」と証明されたお米を出荷します。

「スマート米2020」(2019年度産)は、昨年販売した「さがびより」「にこまる」「ヒノヒカリ」「まっしぐら」に加え、新たに「夢しずく」「つがるロマン」「コシヒカリ」の3品種を加えた合計7品種にラインナップを増やしお届け。

販売価格は、各品種共通で2kgが2,916円、5kgが6,048円(いずれも税込)。新米のキャンペーン期間中は2kgが1,980円、5kgが3,980円(いずれも税込)にて販売されます。

今回はこの中から、九州産の「さがびより」「にこまる」「ヒノヒカリ」「夢しずく」について、ご紹介します!

■「まっしぐら」「つがるロマン」「コシヒカリ」のご紹介はこちら!
残留農薬不検出の魚沼産コシヒカリ、まっしぐらなどがスマート米2020に登場【令和元年産新米】

九州のブランド米を取りそろえたスマート米


九州でも佐賀と福岡にまたがる筑紫平野や、大分などは豊かな水と、温暖な気候、適度な寒暖差などに恵まれ、米どころとして知られています。
九州のブランド米として知られているのが「にこまる」「ヒノヒカリ」「夢しずく」。

日本穀物検定協会の「米の食味ランキング」でも、近年、軒並み高評価を得ています。
また、佐賀県独自の品種「さがびより」は同ランキングで平成22年から9年連続で特A評価を得ています。

では、それぞれの品種について詳しく見ていきましょう。

佐賀を代表するブランド米、佐賀県産「さがびより」


つやのよさ、粒の大きさ、もっちりとした食感、甘みと香り、冷めても美味しいという特徴があり、厳しい基準をクリアして作られた「さがびより」。

日本穀物検定協会の「米の食味ランキング」において、平成22年から9年連続で最高の「特A」評価を獲得。粒がしっかりとしているからこそ逃げないお米の旨み、そして口に広がる甘みと香りは、「さがびより」だけの美味しさ。

佐賀市川副町の生産者・池田大志さんによれば、「粒が大きいので食べ応えがあり、噛めば噛むほど甘くなる。そんな特徴があります」とのこと。味の良さと安全性に自信を持って出荷しています。

コシヒカリに匹敵する人気を誇る、大分県産「にこまる」



丸くてツヤのある大きな粒が特徴的な「にこまる」は粘りが強く、モチモチした食感には名前のとおり思わず笑顔がこぼれます。

大分県特有の昼夜の寒暖差が大きな気候と豊かな自然の中で生まれたおいしいお米。炊き上がった「にこまる」の米粒はたっぷりと水を含んで丸々とふくらみ、ツヤと輝きをたたえた味わいは、年々人気が高まっています。

宇佐市の生産者・酒井勝洋さんは「うちでは家族全員がこの、にこまるを食べています。どんな料理にしてもおいしいと思いますが、私は具も入れず、海苔も巻かず、米だけを味わう塩むすびが好きです」と魅力を語ってくれました。

コクがありながらもさっぱりした味わい、福岡県産・佐賀県産「ヒノヒカリ」


特徴はコシヒカリから受け継いだ食味の良さ。小粒ながらも厚みがある粒は、食べ応え抜群。

名前の通りつややかな光沢のあるご飯は、噛めば噛むほど甘みと香りが生まれ、コクがありながらもさっぱりとした味わいを楽しめます。福岡県産のヒノヒカリは、日本穀物検定協会の「米の食味ランキング」で「特A」評価を度々獲得しており、安定した美味しさを味わえるお米の一つです。

福岡県大木町の生産者・真辺栄一さんは、生き物たちと共存する環境保全型の農業に取り組んでおり、「味はもちろんですが、安全なお米というところにも自信があります」と話してくれました。

美しいツヤが食欲をそそる、佐賀県産「夢しずく」(2019年産より新発売)



夢しずくは、「キヌヒカリ」と「ひとめぼれ」の交配によって佐賀で生まれた品種。ほどよい粘りと優れた味わい、食欲をそそるふっくらでつやのある光沢が高い評価を受けています。

コシヒカリと同等の粘りで、噛めば噛むほど甘さが出てくる味わい深いお米です。新世紀の佐賀米作りへの「夢」と、朝露に濡れる稲の新鮮なイメージを「しずく」と表現して命名されました。

便利で栄養価も高い「無洗米玄米」を選ぶのがおすすめ



ここまで、「スマート米2020」(2019年度産新米)の九州産の品種をご紹介してきました。
西日本ではなじみのある「にこまる」や、佐賀県内以外にはなかなか出回らない「さがびより」など、さまざまな品種をラインナップしているスマート米。

じつは、「白米」だけではなく、「玄米」と「無洗米玄米」という3種類の精米を選ぶことができます(「ヒノヒカリ」は無洗米玄米のみの販売)。
この中でおすすめは、ズバリ、あまり耳なじみはないかもしれませんが、「無洗米玄米」です。

この無洗米玄米、どういうものかというと、玄米を独自の方法で精米して、玄米の豊富な栄養価はそのままに、白米と同じように炊けるようにしたという画期的なものなんです。

玄米を家庭で炊くには、長い吸水時間を取られなければならず、非常に手間となっていました。
玄米食を始めたいけれど、この手間のせいでなかなか続かないという声をよく聞きます。また、白米とは炊飯器で炊く時の水量も異なります。

こうした手間を解決したのが、「無洗米玄米」。
吸水時間も必要なく、白米と同じ水量で炊けるため、たとえば白米と混ぜて炊いても、玄米だけパサパサでおいしくない、ということがありません。
玄米と栄養価もほとんど変わらず、まさに白米と玄米のいいとこ取りのお米。
ぜひ、無洗米玄米で手軽に玄米食を始めてみてはいかがでしょうか。

■無洗米玄米についての解説記事
「無洗米玄米」は白米のように簡単に炊けて、玄米の栄養をよりしっかりとれるお米です
■スマート米販売サイト「SMART AGRI FOOD」
「スマート米」公式販売サイトはこちら
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WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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