オンザファーム、社会人向け農業学校「ハタケアカデミー」と就農支援サイト「ハタケアカデミーラボ」開設

年間100品目の旬野菜を生産・販売している株式会社オンザファームが、社会人向け農業学校「ハタケアカデミー」と就農支援ウェブサイト「ハタケアカデミーラボ」の開設を発表した。


オンザファームは、千葉県の南房総市と館山市で、野菜の生産を行う農業法人新規就農を経験した代表取締役である渡辺氏と、取締役の深見氏が二人三脚で立ち上げたという同社は、高齢化や過疎化など農業と地方の問題を解消するために、農業者の立場から問題の解決へと歩みを進めてきた。

未経験からの就農だったため、農地の借り方や販路の確保など「どこに相談したらいいのかわからない」ということを多々経験、情報不足を実感したという。その経験を糧に、現在では年間約100品目ほどの有機栽培に成功し、同社で生産された有機野菜は、都内の八百屋や食料品店、百貨店で販売されるまでに成長した。



新規就農の経験をもとにした学校&就農支援


農業学校ハタケアカデミーは、"週末のみ"で学べる社会人向けの農業学校である。

首都圏の新規就農希望者やU・Iターン希望者を対象にしており、農業の基礎的技術の実習と講義が1年間のカリキュラムで行われる。指導には新規就農を経験し、現在も野菜を生産している同社の役員が担当する。


一方、就農支援ウェブサイト「ハタケアカデミーラボ」は同社の新規就農の経験をノウハウ化したもの。

行政・自治体が行う特色ある取り組みや、各地の先輩就農者の事例紹介などが体系化されており、農業を始めたい人がこのサイトを訪れれば、就農準備に必要な情報が得られるという。



開設費用はクラウドファンディングで調達


ハタケアカデミーとハタケアカデミーラボの開設資金は、同社が2019年11月28日~12月30日に実施したクラウドファンディングで調達され、目標金額の150万円に対し177万1000円、141人の支援があったという。調達した資金は、農業学校で使用する教材や資材、就農支援ウェブサイトの記事作成などに充当していくそうだ。

今後の予定

2020年2月 農業学校「ハタケアカデミー」 講義開始(予定) / 第2期生募集開始
2020年4月 就農支援ウェブサイト「ハタケアカデミーラボ」公開予定
2020年8月 農業学校「ハタケアカデミー」 第2期生講義開始


株式会社オンザファーム
https://www.on-the-farm.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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