農業IoT機器初のセキュリティ「Trend Mivro IoT Security」を「みどりクラウド」が実装

株式会社セラクとトレンドマイクロ株式会社は、農業IoTの分野で提携し、セラクが提供する農業IoTサービス「みどりクラウド」のセキュリティ対策として、トレンドマイクロのIoT機器向けセキュリティソリューション「Trend Micro IoT Security(以下、TMIS)」を実装する。農業IoT分野における「TMIS」の採用は国内初の事例となる。


「みどりクラウド」は、農業にIoT技術を融合した圃場環境モニタリングサービス。「TMIS」は、2018年11月15日に提供開始の「みどりクラウド」の環境制御サービスに含まれる「環境制御オプション」に標準で組み込まれる。「環境制御オプション」は、温度センサーなど様々なセンサーから取得し蓄積したデータをAIを使って分析し環境制御機器と連動させることで、圃場の環境変化や最適な生育環境の実現に対しボイラーや窓の開閉装置などを動作させ圃場環境を最適にコントロールする。


サービスの提供においては、作物の生育に直接的に影響を与える環境コントロールを遠隔操作で行うことから、これまで以上にセキュリティを高め、ネットワーク経由で脆弱性を狙うサイバー攻撃による誤動作や第三者による不正な操作などのリスクを最小限に留めることが重要になる。そこで、制御対象機器をコントロールするIoTゲートウェイ「みどりボックス」のセキュリティを高めるため、「TMIS」の採用に至ったという。

なお、「TMIS」は、従来から提供している温度センサーやカメラなど圃場のセンサーデータを可視化する圃場の「センサデータモニタリングサービス」のオプションとしても追加することが可能だ。

<参考URL>
Trend Micro IoT Security
みどりクラウド
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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