大特集はドローン 「農研機構技報(NARO Technical Report)」第5号が発行

農研機構は、最新の研究技術の成果を紹介した「農研機構技報(NARO Technical Report)」の第5号を発行した。
今回の特集は「ドローン」で、農業ドローンによる画像解析に基づく生育予測や栽培管理、圃場マップの作成、省力的防除作業などの事例を紹介している。


農研機構技報(NARO Technical Report)は、農研機構の最新の研究技術や成果を紹介した技報誌だ。
開発した研究成果の連携や成果の実用化の加速を目的に、特集やトピックスなどを交えながら、産業界や農業界、大学、マスコミ等へ発信している。

2019年8月に創刊され、これまで4刊を発行。
過去には「品種開発」や「スマート農業」「気候変動」などの特集を取り扱った。
今回発行された第5号では、スマート農業の推進に期待される「ドローン」による技術開発の一端を紹介、冊子のほか同機構のホームページ上でも公開されている。

ドローンによる技術開発の一端が紹介


2020年第5号の特集では、農業ドローンによる技術開発の事例が紹介されている。
ドローンを活用した空撮画像による大規模畑作での生育観測や、GNSS搭載マーカーによる高精度なマップの作成、栽培管理技術などが挙げられる。

トピックスでは、スマート農業実証プロジェクトにおけるドローンの活用事例や、「Society 5.0 農業・食品版」の実現を目指したSDGsへの取り組みが掲載された。


農研機構技報(NARO Technical Report)第5号インデックス


・特集「ドローン」
1.ドローン空撮画像による大規模畑作ほ場での生育観測
2.ドローンとGNSS搭載マーカーによる高精度ほ場マップの作成
3.ドローンを利用した栽培管理技術
4.ドローン空撮・3次元化技術を活用した農地基盤情報の可視化
5.ドローン空撮ステレオ画像による畦畔傾斜マップの作成
6.ドローンを利用した広域でのほ場単位の生育診断
7.中山間地域におけるマルチコプターによる省力的防除技術

【トピックス】
・スマート農業実証プロジェクトにおけるドローン利用事例
・「society 5.0 農業・食品版」の実現を通じたSDGsへの取り組み
・温故知新


農研機構
http://www.naro.affrc.go.jp/index.html
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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