三重県名張市が主催するオンラインセミナー「農の創造セミナーNabari ~“小さい農業”を活かす~ 」を開催

名張市(三重県)は、小規模かつ高付加価値な農業経営が学べるオンラインセミナー「農の創造セミナーNabari ~“小さい農業”を活かす~ 」の第2回を、2020年7月25日(土)に開講する。定員は各回30名で受講料は無料。参加申し込みは開催の5日前まで。

セミナーの対象は名張市内外の新規就農希望者ほか経営改善をめざす農業経営者で、同市ホームページ専用フォームから申し込める。名張市ではセミナーを通じ、「小さい農業の強みを発揮し、弱みを克服するためには何が必要かを学んでほしい」とコメントしている。

名張市の小さい農業を”多様性の農業”へ強化


名張市は、伊賀米や伊賀牛、ブドウなど三重県を代表するブランド産品の生産地だが、総耕地面積が狭く、平坦な農地が少ないという土地柄から自給的な“小さい農業"が特色だという。
そのため同市では「小規模だからこそ、さまざまな価値が生み出す」ことを目指し、市内の農業者や新規就農希望者を対象に積極的な人材育成に取り組んでいる。

「農の創造セミナーNabari ~“小さい農業”を活かす~」は、講師・参加者間のコミュニケーションを重視したオンラインセミナー。2020年6月~10月に全5回の構成で開催される。

講義のテーマは「参加者が自ら創りだすセミナー」で、講義内容も大まかな流れに添いながら、細部は参加者の意向を把握しながら決定していく予定だ。

2020年6月27日(土)に開催された第1回では、市内で米や麦、イチゴやメロン等の栽培に取り組む株式会社風農園代表取締役の田上堅一氏による、「小さい農業との向き合い方」をテーマにした講義が行われた。

2020年6月27日(土)に開催された第1回のポスター

第2回のテーマは「生産」


第2回となる今回のテーマは「生産」だ。
「生産技術ゼロからどのように技術力を高めたか?」、「必要な技術は何か?」など、田上氏が風農園の経営を通じて得た経験を基にした講義や、講師と参加者間によるチャットやアンケート調査が予定されている。

セミナーに使用されるWEBシステムは、「コクリポウェビナー」というオンラインセミナー用のシステム。公式アプリをダウンロードすればタブレットやスマートフォンからでも参加が可能できるそうだ。

【開催概要】


第2回「農の創造セミナーNabari ~“小さい農業”を活かす~ 」
テーマ:生産
日時:7月25日(土)10:00~11:00
場所:オンライン(コクリポウェビナー)
料金:無料
定員:30名
〆切:開催5日前

第3回~第5回の予定


現在予定されている第3回~第5回の日程・テーマは下記の通り。

<第3回>
テーマ:販売
日時:2020年8月22日(土)10:00~11:00
内容:農業でのさまざまな販売形態・風農園での販売の考え方など
<第4回>
テーマ:発信
日時:2020年9月26日(土)10:00~11:00
内容:農業における発信力、風農園の取組、デザインの力など
<第5回>
テーマ:信頼
日時:10月24日(土)10:00~11:00
内容:農業経営の基盤となる「信頼」とは、風農園は何を意識してきたか、努めてきたか、など


名張市ホームページ
http://www.city.nabari.lg.jp/index.html
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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