The CAMPus BASE、宮崎県で「コンパクトな農家のモデル都市」を目指す取り組み開始

小規模ながらも高収益な農業モデルが学べる「コンパクト農ライフ塾」を主催する株式会社The CAMPus BASE(ザ・キャンパス・ベース)は、コンパクト農家のモデル都市を目指す取り組みを宮崎県児湯郡都農町でスタートした。

この取り組みは、宮崎県児湯郡都農町および一般財団法人つの未来まちづくり推進機構との連携によるもの。同社はこの取り組み通じて、「次世代につながる持続可能な地域づくりをサポートしたい」としている。

宮崎県児湯郡都農町
The CAMPus BASEは、小規模ながらも高収益な農業モデルが学べる「コンパクト農ライフ塾」を運営する企業。「コンパクト農ライフ塾」は、小規模農家の育成に特化した人材育成プログラムだ。

同社が提唱する「コンパクト農ライフ」は、小規模ながらも高収益な農業モデルを実践して豊かな生活を手に入れるライフスタイルを指す。

「コンパクト農ライフ塾」では、新規就農を目指す社会人や事業成長を目指す既存農家等を対象に、「0.5ヘクタール(1,500坪)で年商1,000万」を基準値とした「コンパクト農業」に関する講座を開講している。2020年5月にスタートし、これまで60名以上の受講生が課程を修了している。

都農町をコンパクト農家のモデル都市に推進


宮崎県児湯郡都農町は、宮崎県のほぼ中央に位置する山と海に囲まれた自然豊かな町。都農町では、その温暖な気候を生かしてブドウなどの果樹類ほかトマトやキュウリ、花き類等の栽培が盛んだ。


同町の河野町長は「町の7割を山林が占め、農地面積が少ない地域の特徴を生かした農業を実践する生産者が、町の今後を支える」とコメントしており、一般財団法人つの未来まちづくり推進機構との協調により「コンパクト農ライフ塾」を、町の農業施策に組み込む考えを示している。

同取り組みでは、都農町をコンパクト農家のモデル都市に推進すべく、 小さくても質実剛健な農業が営める仕組みづくりを進めるほか、次世代につながる持続可能な地域づくりもサポートしていく方針だ。




日本の農業は、農業者の高齢化など深刻な人材不足等を原因に、耕作放棄地の増加が問題になっている。同社は、この取り組みを通じて、耕作放棄基地の再生や日本における新しい農業の発展に貢献したい考えを示している。

「コンパクト農ライフ塾」が第4期生を募集


The CAMPus BASEが主催する「コンパクト農ライフ塾」では、第4期の受講生を募集している。


募集概要および講座の内容は下記の通りだ。

募集概要
日程:2020年 11月 7日 (土) ~2020年12月12日 (土)
講座:全10回(毎週土曜日※第2・第3講座のみ日曜日に開催)
料金:スタンダードコース 17万8000円(税抜)ライトコース 9万8000円
定員:スタンダードコース20名 ライトコース30名

講座内容
第1講座 :未来型農業の入口 ~マーケティング計画/株式会社マイファーム 西辻 一真氏
第2講座:超・新規 就農方法論/菜音ファーム MUDO氏
第3講座:コンパクト農業 野菜編/コスモファーム会長 中村 敏樹氏
第4講座:コンパクト農業 果樹編/RYO’S FARM 梁 寛樹氏
第5講座:コンパクト農業 畜産編/小布施牧場/木下氏・荒野氏
第6講座:革命的農ブランディング/貼雑デザイン事務所 角田 誠氏
第7講座:農リアル テクノロジー経営/地域商社 こゆ財団 代表理事 齋藤 潤一氏
第8講座:革命的農流通論/梶谷農園 梶谷 ユズル氏
第9講座:独自ファン コミュニティ形成/株式会社ポケットマルシェ 高橋 博之氏
第10講座:プレゼンテーション大会

申し込み締め切りは、2020年11月6日(金) 18:00まで。定員に達し次第締め切り。


宮崎県児湯郡都農町
https://www.town.tsuno.lg.jp/
株式会社The CAMPus BASE
https://thecampus.jp/
「コンパクト農ライフ塾」
https://thecampus.jp/compactagri/
「コンパクト農ライフ塾」第4期 申し込み
https://thecampus-compactagri4.peatix.com/
「コンパクト農ライフ塾」無料オンライン説明会
https://thecampus-onlineevent.peatix.com/view
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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