マイファーム、ハワイの農業教育プログラム開発をスタート

株式会社マイファームは、週末農業スクール アグリイノベーション大学校の運営を通じて得た知見を活用した新たな取り組みとして、アメリカ合衆国ハワイ州カウ地域の課題解決を目指す農業教育プログラムの開発をスタートした。

このプログラムは、若者の失業率増加や人口流出等の課題を抱えるハワイ州カウ地域を活性化するためのプロジェクト。同プロジェクトには、ホノルルに本拠を構えるHawaii Executive Collaborativeら複数の地元企業ほか大学等も参画する予定だ。


マイファームは、耕作放棄地の再生および収益化事業、体験農園事業等を展開している。その中核をなすアグリイノベーション大学校は、農業経営のトップランナーや生産技術のイノベーター、農産物流通の専門家らを講師に迎えた週末農業スクールで、農業技術の原理原則ほか経営戦略、計画策定、実践科目などが学べるのが特徴だ。



ハワイにおける新しい地域モデルの開発に取り組む


マイファームが取り組む教育プログラムの開発は、若者の失業率増加や人口流出等の地域課題を抱えるハワイ州カウ地域を救済するためのプロジェクトだ。ハハワイ島の南部に位置するこの地域は、ポリネシア人が初めて上陸した地域であることから「ハワイのすべての起源」と呼ばれる。主要産業は農業で、マカダミアナッツやコーヒー豆等の栽培・生産を行っている。

同社では、アグリイノベーション大学校の運営を通じて得た知見を活用して、ハワイにおける新しい地域モデルの開発に取り組む考えを示している。

2021年8月には、農業を通じて地域資源の活用や地域の活性化を実践する人材を輩出するとして、「起業家育成コース」という教育プログラムをカウ地域の高校に開設する予定とのこと。

同社はプログラムの開発を通じて、「カウ地域に新たなベンチャーを生み出すことで、文化や自然を生かした持続的な産業を育成していきたい」としている。


株式会社マイファーム
https://myfarm.co.jp/
アグリイノベーション大学校
https://agri-innovation.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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