JAXA認定ベンチャー天地人が「食と先端技術共創コンソーシアム」に参画

JAXA認定の宇宙ベンチャーである株式会社天地人は、「産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)のひとつである「食と先端技術共創コンソーシアム」への参画を発表した。

「産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)」とは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が推進する、新たな基幹産業の育成に必要な研究プラットフォームを形成するプログラムである。

天地人が開発した土地評価エンジン「天地人コンパス」
天地人は、地球観測衛星のデータを活用して、気候風土の情報を解析する独自開発の土地評価エンジン「天地人コンパス」を活用したプロジェクト等を展開している。

天地人コンパスを用いた日射量の予測やAI技術の研究開発を担当


「食と先端技術共創コンソーシアム」は、人口増加や異常気象に伴う将来的な食料不足、 農業就業者の高齢化・労働力不足など、近年の「食」に関する社会的課題の解決を目指す共同事業体だ。先端技術を活用した品種開発技術や、農業の省力化技術を用いて生産した農作物の研究を通じ、新たな食の価値観の創生と拡大、食に関する産業のイノベーションを推進している。

高齢化や人手不足が進行する農業分野では、 先端技術を活用した効率的な栽培が求められている一方で、これまで栽培が難しいとされてきた品種の高収量・高品質化を実現する新たな技術の開発が望まれているという。

これらの実現に向け、同社は筑波大学が統括する「先端技術による生産性向上システム開発」プロジェクトに参加。「天地人コンパス」による日射量の予測やAI技術を用いた研究開発を担当する。


株式会社天地人
https://tenchijin.co.jp/
産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)
https://www.jst.go.jp/opera/ryoiki_ikusei.html
食と先端技術共創コンソーシアム
https://opera.tsukuba.ac.jp/task
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
パックごはん定期便