ノウタス、農家と参加者双方の課題解決を目指すワーケーション事業を開始

ノウタス株式会社は、農村地域にある宿泊施設でリモートワークをしながら農業を体験する「農+ワーケーション(ノウタスワーケーション)」の提供を開始した。


ノウタス株式会社は、2022年4月にQtas Japan合同会社が運営していた農業関連事業を引き継ぎ設立された農業サービス企業。家族農業のDX化を目標にデジタル技術を活用した農業関連事業を展開している。

家族農業の構造的課題を解決


「農+ワーケーション」は、2021年にQtas Japanが、長野県の行政機関、観光事業者、農業者らと共同で実施した実証実験をベースに開発された新たな農業体験サービス。

実証実験では、外資系IT企業に勤務する東京在住の会社員が長野県須坂市にある温泉旅館でリモートワークをしながら市内のブドウ農園で農業を体験した。

第1回の実施予定日は2022年5月中旬頃で、東京に本社を置く大手IT上場企業に勤務する会社員らが、長野県須坂市にある「ゲストハウス蔵」でリモートワークをしながら、シャインマスカットを中心にさまざまなブドウ品種を栽培する老舗のブドウ農園「岡木農園」で農業を体験することが決定している。

岡木農園で生産されているブドウ

同社は、「農+ワーケーション」の提供を通じ、自宅でリモートワークをする都市部の会社員の心身の健康を守ることで、農繁期の人手不足など家族農業が抱える構造的課題を解決していきたい考えだ。


ノウタス株式会社
https://www.q-tas.com/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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