スカイロジック、PC1台で動作する農産物選別用AIソフトのサンプルを募集

株式会社スカイロジックは、AI搭載の画像検査ソフトを使用して農作物の良品・不良品を無料で検査するサンプルの募集を開始した。応募締め切りは2022年8月31日まで。


パソコン1台で農産物を選別


スカイロジックは、静岡県浜松市を本拠にコンピュータ用のソフトウェア開発を手がける企業。プラスチック成形品や工業部品など検品作業を行っている製造業の企業を中心に、AI技術を活用した画像検査ソフトを提供している。

同社が提供する画像検査ソフトの特長は以下の通り。

1.パソコン1台で画像データの収集・学習・判定ができる低価格なソフトウェア。

2.検査したい箇所を囲んで、学習ボタンをクリックするだけで、AIが自動で設定パラメータを調整してくれる簡単な操作。


3.キズや曲がりなどの不良を瞬時に発見して合否を判定。



4.サイズ、形状、色など、熟練農業者しか判断できない等級選別が可能。



農業生産者の負担軽減に貢献


現在日本では、農業人口の減少や高齢化、担い手不足などの課題を背景に、AIやロボット、ドローンICTIoT等の先端技術を活用したスマート農業の普及が進められているが、多額の初期投資が必要になるなど、コスト面の課題が指摘されてきた。

同社は、今回のサンプル募集を通じ、農作物の選別作業を安価に自動化できる技術を広く一般に知らせることで、日本の農業生産者の負担軽減、作業時間の短縮、人件費の削減に貢献したい考えだ。

タマネギの選別作業の様子。キズや形のチェックなどすべての工程が手作業で行われている

募集要項


・募集期間
2022年7月20日~2022年8月31日
・対象
農業生産者および農業関係者
・料金
無料
・問い合わせ先
TEL 053-414-6209
https://deepskyweb.com/contact
※問い合わせの際に検査したい農作物名を知らせる。可能であれば検査したい農作物の実物や写真も送付。


株式会社スカイロジック
https://www.skylogiq.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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