GINZAFARM、施設園芸向け農薬散布ロボット「Dr.FARBOT」をリリース

東京都中央区銀座を本拠に農業ロボット等の開発を手がけるGINZAFARM株式会社(旧社名・銀座農園株式会社)は、施設園芸向けの農薬散布ロボット「Dr.FARBOT スプレーヤ搭載モデル」の販売を開始する。販売価格は220万円(税込)。

「Dr.FARBOT スプレーヤ搭載モデル」

作業時間の短縮や農薬使用量の低減に


同社が販売を開始する「Dr.FARBOT スプレーヤ搭載モデル」は、飛散性や付着性に優れた静電タイプのノズルと薬剤を補給せずに連続して作業が行える牽引型のホースを搭載した農薬散布専用の農業ロボット。

農作物の成長に合わせ、ノズルの高さを調節し、どの噴口から散布するか選択できるのが特長で、作業時間の短縮(30%以上)や農薬使用量の低減(20%)などの効果が確認されているという。

同社によるテスト散布の様子

栃木県のトマト農家によるテスト散布の様子

対象作物は、トマトやきゅうり、なす、ピーマン、ししとうなどの野菜で、今後は「病害虫診断」や「リモートセンシング」、「農薬を使用しない防除技術」などの機能を追加していく予定。

製品情報


製品名
・Dr.FARBOT スプレーヤ搭載モデル
販売価格
・220万円(税込)※サブスクリプションでの提供も準備中
本体サイズ
・長さ825mm、幅432mm、高さ373mm
重量
・25kg
スプレーヤ搭載サイズ
・最大高さ1800mm、最小高さ1690mm
採用ノズル
・静電ノズル(左右5連)
動力
・カートリッジ式バッテリー
操作
・リモコン式
付属
・ホース牽引用補助モーター
主な機能 ・走行スピードの切り替え(3段階)
・トレッド幅(車輪間距離)の変更(3段階:400mm、460mm、520mm)
オプション
・センシング機能


GINZAFARM株式会社
https://smart.ginzafarm.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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