農業の経営管理支援ツール「AGRIOS生産管理」に無料プランが登場

農業用SaaSシステム「AGRIOS(アグリオーエス)生産性管理」を販売する株式会社ファームオーエス(神奈川県藤沢市 代表取締役:井出寿利)は、フリープラン(無料)を含む新たな料金プランへのリニューアルを発表した。

これにより、AGRIOS生産性管理を利用するためのプランは、フリープラン、有料プラン、働き方改革プラン(助成金活用)の3種類へと改定し、より手軽に利用できるようになった。


AGRIOS(アグリオーエス)生産性管理とは?


AGRIOS生産性管理は、農業の経営管理を支援するSaaSシステムで、農場の作業量データと各種実績管理を分析の視点を持って効率的に管理するプラットフォームだ。農業生産法人 株式会社井出トマト農園の経営者である井出寿利氏がプロダクトオーナーとなり、農業の経営管理(事業、人員、販売計画)のため、エンジニアとともに作ったソフトウェアである。

開発のきっかけは、長年にわたる同氏の農業経営の中で生まれた「悩み」にある。当時は農業の実績管理や、人時生産性に関するデータを用いた経営改善に活用できるサービスは見当たらず、これまでの経験や、勘のみを頼りに農業経営を行っていた。

「人が増えるとなぜ効率が下がるのか?どうすれば効率を上げられるのか?」

AGRIOS生産性管理は、同氏が感じてきた長年の悩みをヒントに、農業の現場に適した発展性のあるサービスを目指してできたシステムで、農業経営のOSとなる農業に特化したSaaSシステムである。


AGRIOS生産性管理の新料金プラン


今回発表された新プランのひとつであるフリープランは、農園アカウント1つとスタッフアカウント2つの登録と最大5つまでの作型が可能で、システム内のすべての機能を利用できる。さらに有料プランの初期費用は無料となり、農業生産者がより導入しやすい環境にもなっている。

もうひとつの新プランである、働き方改革プランは厚生労働省が実施している「時間外労働等改善助成金(働き方改革支援コース)」や、「時間外労働等改善助成金(職場意識改善コース)」等、助成金の活用を前提としたプランだ。


同社はAGRIOS生産性管理を通じて、人と企業を企業と社会をつないで結び、農業経営の生産性向上と農産物の流通に寄与。最終的には社会課題の解決や農業の産業化、食料の安定供給を目指している。2025年には3,000件の農業経営者をつなぎ、データの活用による流通チャンネルの構築、事業的農業発展のためのインフラ化を図りたい考えだ。

<参考リンク>
株式会社ファームオーエス
働き方改革支援コース
職場意識改善コース
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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