アグリメディア、ChatGPTベースの農業特化型ナレッジ共有ツール「TrustBrain(仮)」を開発

農業ビジネスを展開する株式会社アグリメディアは、OpenAI社が提供するChatGPT(GPT-3.5)を活用した独自のナレッジシェアリングシステム「TrustBrain(仮称)」のベータ版を開発し、社内運用を開始した。


農業界全体での活用も視野に


「TrustBrain(仮称)」は、使用者が事前に与えた情報のみを学習して回答を組成するシステム。通常のChatGPTとは違い、特定の質問に対する回答精度を著しく高められるのが特長だ。

複数ファイル形式でもそのまま学習させられる機能や参照情報の取捨選択、セキュリティレベルに応じた情報アクセス権限の設定など、ChatGPTを社内で活用する上で障壁とされていたあらゆる問題を解決する機能も実装されている。

同社ではすでに社内規程やマニュアル、会議の議事録などでの社内運用トライアルが開始されている。


現在は、農業界全体での活用も視野にベータ版の公開準備を進めている段階で、今後は「TrustBrain(仮称)」をベースにした農業特化型の経営支援AIも開発していく予定とのこと。農業経営に関する支援や相談、コンサルティング、リサーチ業務などでの活用を見込んでいる。


株式会社アグリメディア
https://agrimedia.jp/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
パックごはん定期便