アグリメディア、ChatGPTベースの農業特化型ナレッジ共有ツール「TrustBrain(仮)」を開発

農業ビジネスを展開する株式会社アグリメディアは、OpenAI社が提供するChatGPT(GPT-3.5)を活用した独自のナレッジシェアリングシステム「TrustBrain(仮称)」のベータ版を開発し、社内運用を開始した。


農業界全体での活用も視野に


「TrustBrain(仮称)」は、使用者が事前に与えた情報のみを学習して回答を組成するシステム。通常のChatGPTとは違い、特定の質問に対する回答精度を著しく高められるのが特長だ。

複数ファイル形式でもそのまま学習させられる機能や参照情報の取捨選択、セキュリティレベルに応じた情報アクセス権限の設定など、ChatGPTを社内で活用する上で障壁とされていたあらゆる問題を解決する機能も実装されている。

同社ではすでに社内規程やマニュアル、会議の議事録などでの社内運用トライアルが開始されている。


現在は、農業界全体での活用も視野にベータ版の公開準備を進めている段階で、今後は「TrustBrain(仮称)」をベースにした農業特化型の経営支援AIも開発していく予定とのこと。農業経営に関する支援や相談、コンサルティング、リサーチ業務などでの活用を見込んでいる。


株式会社アグリメディア
https://agrimedia.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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