ビニールハウス内環境制御システム「e-minori」のAI研究施設が岐阜県可児市に開設

ビニールハウス内環境制御システム「e-minori」を販売するディーピーティー株式会社は、「AI-Lab 可児研究所」を岐阜県可児市に開設した。


「e-minori」は、ハウス内環境の測定と制御をリーズナブルに実現する複合環境制御サービス。スマートフォンやパソコンを利用して、暖房機やCO2発生器、電磁弁などの機器を遠隔から操作できるのが特長で、作業時間の短縮や収量の向上などに役立つという。

AIを活用した新たな農業支援システムを開発


今回、同社が開設した「AI-Lab 可児研究所」は、ビニールハウスが併設されたAI研究用の農業施設。

AIを活用したデータ予測処理や自動制御など、「e-minori」に搭載可能な新たな農業支援システムを開発するのが目的で、ビニールハウスで役立つ次世代型カメラシステムの検証も計画されている。

AI-Lab 可児研究所の外観
AI制御の試験を見学できる施設としての活用も検討

AI-Lab 可児研究所に併設されたビニールハウス
ハウス内の環境や状況を考慮し、窓の開閉や暖房のON・OFEなど、複数の作業の中からAIがより最適な方法を提案する

同社は、「AI-Lab 可児研究所」の運営を通じ、ハウス内の環境整備をより効果的に行う方法を検討していく構えだ。


ディーピーティー株式会社
https://www.dpt-inc.co.jp/
ビニールハウス内環境制御システム「e-minori」
http://www.e-minori.info/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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