ナイルワークス、登米総合産業高校で自動飛行ドローンによる除草剤散布を実演

農業用ドローンの開発・製造・販売等を手がける株式会社ナイルワークスは、宮城県登米総合産業高等学校の農業科の授業で、ドローンによる除草剤散布の実演を2023年5月22日(月)に実施した。

近年高校の教科書でも取り上げられつつあるスマート農業を体験する機会として、企画されたものである。


農業科の2年生およそ30人が参加


宮城県登米総合産業高校は、産業スペシャリストの育成を目標に、地域に密着した教育活動を展開している高等学校で、農業科、機械科、電気科、情報技術科、商業科、福祉科の6つの学科がある。宮城県登米市は、環境保全米発祥の地として知られていることもあり、稲作農業に関心を寄せる生徒が数多くいるという。

ナイルワークスは、農業人口の減少や技術継承のむずかしさなど、農業全体が抱える課題を解決するため、自動飛行ドローンによる農作業の省力化や、高品質生産に向けた技術開発を行っている。

今回のドローン実演は、次世代を担う高校生に農業の面白さを伝えていくという趣旨のもと実施。当日は、農業科の2年生およそ30人が田植えを体験し、ドローンによる除草剤散布を見学した。

スマートフォンのボタンを押すだけでドローンが自動で飛行し、除草剤を散布する様子を目の当たりにした生徒たちからは、「少ない人数でも、広い面積で農業ができるのはすごい!」、「昔は、農作業の全部を手作業でやっていたそうですが、これからは、すべてスマート農機でやることができたら、面白そう!」などの声が寄せられたとのこと。



実演を担当した同社のスタッフは、「農作業に大変な労力がかかっていた時代から、自動飛行ドローンを活用することで、女性の私でも簡単に除草剤散布ができる時代になっています。未来を担う高校生が、最新の農業の取り組みに対して理解を深め、農業に夢や希望を持ってもらえたらうれしい」とコメントしている。

同社はこれを機に、高校生の価値観や求めるものを吸収した製品・サービスの創造や改善にも挑戦していくという。


株式会社ナイルワークス
https://www.nileworks.co.jp/
宮城県登米総合産業高等学校
https://tomesou.myswan.ed.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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