クボタ、埼玉県深谷市で「農作業アウトソーシングサービス」の実証を開始

株式会社クボタは、農作業の委託を希望する農業生産者と受託希望者を引き合わせる「農作業アウトソーシングサービス」の事業化に向けた実証を埼玉県深谷市で開始した。

画像出典:https://agriculture.kubota.co.jp/special/agri-outsourcing/

規模拡大を目指す農業生産者を支援


就農人口が減少する中、日本農業の維持・発展のために新規就農の促進や、農業生産者の営農規模の拡大が求められている。

同社では、初期投資を削減するための新たな農業機械の調達手段として、同社が管理する農業機械を1時間単位で利用できる「農機シェアリングサービス」を提供し、新規就農の後押しを行っている。

今回の実証は、「農機シェアリングサービス」の次なるステップとして、営農規模を拡大する際に必要な労働力を補うための農作業の委託・受託をサポートする「農作業アウトソーシングサービス」の事業化を目指すもの。

「農作業アウトソーシングサービス」とは、農作業の委託を希望する生産者が専用システムに作業内容や農地情報を登録すれば、予め登録された受託希望者と引き合わせてくれるサービスで、必要な農業機械等を保有していない受託者に対しては、「農機シェアリングサービス」を活用して農機の確保をサポートしていくという。

概要は以下の通り。

地域:埼玉県深谷市周辺
開始日:2023年10月26日
対象作業:耕うん、定植、防除、すき込み等
対象作物:ねぎ、ブロッコリー、とうもろこし等
内容:農作業の委託希望者と受託希望者の引き合わせ(農作業の委託は受委託者間の直接の契約)

同社は今回の実証を通じ、農作業の委託・受託に対するニーズや運営上の課題の抽出・検証を行い、サービスの事業化と提供地域拡大に取り組んでいく。

クボタ 農作業アウトソーシングサービス
https://agriculture.kubota.co.jp/special/agri-outsourcing/
株式会社クボタ
https://www.kubota.co.jp
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 加藤拓
    加藤拓
    筑波大学大学院生命環境科学研究科にて博士課程を修了。在学時、火山噴火後に徐々に森が形成されていくにつれて土壌がどうやってできてくるのかについて研究し、修了後は茨城県農業総合センター農業研究所、帯広畜産大学での研究を経て、神戸大学、東京農業大学へ。農業を行う上で土壌をいかに科学的根拠に基づいて持続的に利用できるかに関心を持って研究を行っている。
  2. 槇 紗加
    槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  3. 沖貴雄
    沖貴雄
    1991年広島県安芸太田町生まれ。広島県立農業技術大学校卒業後、県内外の農家にて研修を受ける。2014年に安芸太田町で就農し2018年から合同会社穴ファームOKIを経営。ほうれんそうを主軸にスイートコーン、白菜、キャベツを生産。記録を分析し効率の良い経営を模索中。食卓にわくわくを地域にウハウハを目指し明るい農園をつくりたい。
  4. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  5. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
パックごはん定期便