「農業女子プロジェクト」の視点を取り入れた農作物ブランド「Famable」が誕生

貫井園は、農業で活躍する女性=農業女子と消費者をつなぐ取り組みとして新ブランド『Famable』(ファーマブル)を2018年8月より展開する。農林水産省が推進する「農業女子プロジェクト」を通じ、地域や年齢などの枠組みを超えて出会った農業女子が、毎日頑張るすべての人に新ブランド「Famable」という“食”を通じてエールを送る。


Famableは、農業女子(Farmer)と多様な輝きを持ったガラス玉(marble)を組み合わせた造語で、仕事や住んでいる環境は様々な中で、強く、しなやかに、そして、たおやかに生きていこうと、頑張っている人たちを応援したいという思いから名付けられた。「農業女子プロジェクト」の有志のメンバーがそれぞれ個々に販売していたものを『Famable』として一つのブランドにまとめ、女子目線での“カワイイ”をナチュラルテイストのパッケージにも活かしている。


当初は、和紅茶、柿の葉ミントティー、緑茶ハーブティー、リンゴジュースの4商品からスタートし、今後、生産者・商品ラインナップも追加予定。また、海外展開を意識した商品づくりがなされており、過去に香港そごう・AEONで主催した「農業女子フェアin香港」での実績を活かし、香港を代表する百貨店「香港そごう銅鑼湾店」において8月に開催される「さいたまフェア」にも出店する。

「農業女子プロジェクト」は、農林水産省が 2013年から始めた取り組み。女性農業者が日々の生活や仕事、自然との関わりの中で培った知恵を様々な企業の技術・ノウハウ・アイデアなどと結びつけ、新たな商品やサービスなどを社会に広く発信していくためのプロジェクトで、2018年現在約700名の女性農業者が参加している。

■商品概要
『鹿児島県・若松由美恵の薩摩知覧 大地の紅茶』
価格:800円(国内希望小売価格・税別)
生産者:若松由美恵(鹿児島県南九州市 さくら知覧園)
「私は神奈川県でOLをしていた頃に夫と出会いました。結婚後夫の実家である茶農家を継ぐことになり、家族で鹿児島に転居。自然にあふれ子育てをしやすい鹿児島・知覧にすっかり魅了されました。二人の子供の育児と家業の手伝いのかたわら『さくら知覧園』を企業。女性ならではの視点を活かしたハートフルな商品を開発し喜ばれています。女性農業経営士&日本茶アドバイザー認定取得!」

『愛知県・岡本尚子の柿の葉ミントティ』
価格:800円(国内希望小売価格・税別)
生産者:岡本尚子(愛知県豊橋市 おかもと農園)
「5人の子育て真っ只中にシングルとなり会社員を辞め、父の農園に入りました。農園を継いだからこそ、会社勤めをしていた頃には気づかなかった父の偉大さに気づきました。子育ては終了! 農業との両立は大変だったけれど、家族仲良く、機嫌よく、気持ちの良い生き方をしたい。これからも小さな農園だからこそできるチャレンジと、小回りがきく農業を楽しんでいきたいと思っています」

『埼玉県・貫井香織の目覚めのハーブティ』
価格:800円(国内希望小売価格・税別)
生産者:貫井香織(埼玉県入間市 貫井園)
「私の家は百年以上続く茶農家。三姉妹の長女です。大学を卒業後PR会社に就職。クライアント企業の成長を助ける仕事をする中で、”自らが農産物を生産する仕事”である農業に関心を持つようになり就農しました。先祖が培ってきた技術と伝統を守りながら、時代を先行く革新的な商品を提供していきます。最近では農業を支える日本全国の農業女子と積極的に関わり、メンバー一丸となって産直の魅力を発信、海外輸出にも挑戦中!」

『山形県・結城こずえの多彩なりんごジュース』
価格:800円(国内希望小売価格・税別)
生産者:結城こずえ(山形県天童市 yamagata goodies)
「子ども英会話スクール勤務を経て2015年に就農。両親が頑なまでに美味しさを追求して育てた果物を自分ならではの視点で加工品として企画・販売。両親からの教えを受け継ぎ『こつこつと続けていくこと』『もらって嬉しいもの&感動するもの』を常に心に、山形の実りをお届けしたいと思っています」

<参考URL>
農業女子プロジェクト
Famable(ファーマブル)
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WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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