BASFジャパン、水稲生産者のJ-クレジット申請を栽培管理支援システム「xarvio FIELD MANAGER」でサポート

BASFジャパン株式会社は、J-クレジットのプロジェクト運営事業者である株式会社フェイガー、Green Carbon株式会社との協業を開始した。

BASFが提供する栽培管理支援システム「xarvio® FIELD MANAGER」を活用し、2024年の水稲栽培シーズンより農業者のJ-クレジット申請をサポートしていく。

BASFは農業の現場における炭素管理と環境負荷の低減に向けた取り組みを推進

水稲生産者のJ-クレジット創出・申請をサポート


フェイガーは、農業由来カーボンクレジット生成に取り組むスタートアップ企業。水田の中干しやバイオ炭の施用による農業者への脱炭素の取り組みを支援しており、クレジット化を通じた収益化を行っている。

Green Carbonは、カーボンクレジットの創出、登録、販売までのサポートを展開する企業。農業関連事業や環境関連事業を進めていく中で、水田のメタンガス削減によるカーボンクレジット創出プロジェクトにおけるJ-クレジットの認証を取得している。

カーボンクレジットとは、温室効果ガス削減効果をクレジットとして売買できる仕組みで、日本においては農林水産省、環境省、経済産業省の3者が運営するJ-クレジットという制度が存在する。

J-クレジットの方法論の一つに、「水稲栽培における中干し期間延長」と呼ばれる管理技術がある。これは、中干し期間を通常より7日以上延長することにより、メタンの発生量が3割削減できるというもので、温室効果ガスの削減対策として普及が期待されている。

また、水稲生産者にとっては、中干し期間延長によって発生するクレジットを販売することで収入を得られるメリットがある。しかし、J-クレジットの登録・申請を行うには、申請書の作成や手続きなどに手間がかかり、生産者の負担となっているという。

今回の取り組みは、BASFが提供する栽培管理システム「xarvio® FIELD MANAGER」を活用し、水稲栽培の中干し期間延長により生じるクレジット創出の後押しと、水稲生産者のJ-クレジット申請を支援していくもの。

「xarvio® FIELD MANAGER」がユーザーに最適な中干し開始時期を通知。農業者は直近の過去2年間における中干し実施日数の平均より7日間以上中干し期間を延長し、その記録を政府から認証を受けたプロジェクト運営事業者を通じて申請することで、Jクレジットの認証を受けることができる。

具体的には、生産者がプロジェクト運営事業者のWebサイトにアクセスし、営農計画書や生産管理記録を参考にしながら、ほ場の情報を登録を行う。栽培期間中は、「xarvio® FIELD MANAGER」が提供する情報や予測を活用した栽培管理を行うことで、中干し期間延長によるリスクを軽減し、収量と品質の向上を目指す。

栽培記録は「xarvio® FIELD MANAGER」で記録でき、栽培終了後に記録をCSVファイルにエクスポートするだけで、申請に必要なデータを用意可能だ。

これにより、簡単に作業の記録ができるようになるだけでなく、申請に必要なデータも取得できるため、煩雑な手続きが不要になる。

BASFアグロソリューション事業部 アジアパシフィック シニアバイスプレジデント シモーネ・バーグ氏
BASFは独自に設定した持続可能性の目標に取り組んでいます。米などの戦略的な作物において、2030年までに生産量1トン当たりのCO2換算の排出量を30%削減するという大きな目標を掲げており、日本での取り組みはその重要な一歩です。これを達成するために、私たちは農業者、政策立案者、業界関係者と協力して、自然とのバランスを取りながら作物を栽培するよりスマートな方法を見つけていきます。
BASFジャパン アグロソリューション事業部事業部長 野田信介氏
私たちは農林水産省が『みどりの食料システム戦略』で掲げる、農業における化石燃料の燃焼によるCO2排出量ゼロの目標に沿って、持続可能な農業に取り組んでいます。カーボンファーミングのテーマはまだ新しく、政府や業界関係者による対応が必要な多くの技術的課題がありますが、BASFはxarvioの精密スマート農業技術を活用し、産業界と連携して初期の先駆的な取り組みを進めています。これは、日本の農業環境を前向きに変化させるための正しい一歩であると信じており、世界中で最も大切な仕事をしている農業者の利益のために、その成果を形作ることを楽しみにしています。

BASFは、生産者に幅広いオプションを提供するため、今後さらにプロジェクト運営事業者とのパートナーシップを拡大する方針だ。


BASFジャパン株式会社
https://www.basf.com/jp/ja.html

xarvio® FIELD MANAGER
https://www.xarvio-japan.jp/
株式会社フェイガー
https://faeger.company/
Green Carbon株式会社
http://green-carbon.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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