食べられるインクを用いて、プラスチックを使わない野菜直売所を実証実験

ノウ株式会社は、白石農園の協力のもと、エディブルインク(食べられるインク)を活用した”脱プラスチック野菜直売所”で、新しい野菜の売り方のアイデアの実証実験を行った。

白石農園の野菜直売所

脱プラスチックで暮らしを豊かに

グローバル企業の多くもSDGsへの対応で、2025年までにパッケージリサイクル100%を掲げるなど、世界は今プラスチックフリーへの転換期を迎えている。
日本国内でもたびたび、スーパーで並ぶ野菜やその他の食品の過剰包装の問題が取り上げられることもあり、身近なところからでも行えるアクションの必要性が叫ばれている。

その背景を受けて、東京都内で最も多くの野菜の直売所が存在する練馬区で、350年続く農家である白石農園と、クリエイティブで暮らしに関する課題解決を行うノウ株式会社により、農園に隣接する直売所や出店したマルシェで、プラスチック包装を行わない野菜販売のアイデアの実践を行った。

ねりま女子マルシェ出店の様子
身近なスーパーや全国の直売所でも野菜の劣化を防いだり、まとめ売りするためにビニール袋が日常的に使われているが、プラスチックフリーに少しでも意識を向けてもらい、環境意識を高めてもらうことが目的のひとつだ。

生産者を巻き込む面白いアイデアと仕掛け

売り方のアイディアとして、エディブルインクを活用。フードペン(フードペンは原材料が、水、グリセリン、エタノール、クエン酸に食用色素が加えられてできたイタリア製の食べられるインクのペン)を用いて主に市場に出回らないB品野菜にステンシルの技法で、文字を転写したり、顔のイラストを書いて、包装が無い代わりに手に取ってもらう実験を行った。

ステンシルで生産情報を記載
足の割れてしまった人参に顔を描くと子ども達の反応が良い
共通アイコンとして「脱プラスチック販売所 やさいやさん」の看板を制作。練馬区の古民家で出た廃材を活用し、黒板描きアーティスト、チョークボーイ率いる手描き集団「What a Hand-Written World!(すばらしき手描きの世界)」略して「WHW!」による手書き看板を設置している。

共通アイコンとしての「脱プラスチック販売所 やさいやさん」看板
今回作成した看板や野菜の販売アイディアは、今後、練馬区の協力農家さんの直売所にも実践していく予定だ。


ノウ株式会社
https://know-corp.jp/

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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