オンライン動画で農業技術が学べるサービス「AGRIs for Team」、JAとぴあ浜松が導入

株式会社 AGRI SMILEは、農業技術動画をインターネット上で限定配信するサービス「AGRIs for Team」が、JAとぴあ浜松が主催する園芸教室に導入されたことを発表した。


AGRIs for Teamとは


「AGRIs for Team」は、動画を用いて学習することができる農業後継者育成システム。各動画のコメント機能で農業者から指導員へ直接質問することが可能であり、アカウントをもつ全員が蓄積されたQ&Aを閲覧することができるため、営農指導の効率化にもつながるという。

複雑な農作業を動画でわかりやすく伝える

JAとぴあ浜松では、生産力強化および食農教育の一環として、JA営農指導員が直接指導をおこなう技術講習会を組合員および一般市民向けに毎年開催している。

技術講習会では作物の栽培方法や家庭菜園に役立つ作業方法などを学ぶことができ、野菜コースのほか、果樹コースや花きコースまで幅広く学ぶことができる内容となっている。

これまでJAでは講義内容をまとめた資料をホームページ上に掲載し、受講者にパスワードを通知する形をとっていたが、文章と画像のみでは農作業の細かい部分まで伝わらないなどの課題があった。


さらに、新型コロナウィルスの影響により対面での指導が困難となっていて、オンラインでわかりやすく農業の技術を伝える手段を確保することが急務とされたことから、産地の篤農家や技術指導員の栽培ノウハウをわかりやすく解説した動画を、アカウント保有者が専用のWebサイトまたはアプリケーション上で視聴することができる「AGRIs for Team」の導入を決定。

農業の現場に精通したスタッフが動画編集をおこなうため、技術情報を正確に伝えることができるという。

現在、JAとぴあ浜松の公式YouTubeチャンネルにて一部動画が公開されている。




株式会社 AGRI SMILE
https://agri-smile.com/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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