農業支援サービス「Agrion」を活用した茶葉生産の情報管理サービスをスタート

ライブリッツ株式会社とカワサキ機工株式会社は、茶葉の情報管理サービス「カワサキスマートコネクト」の提供を開始した。同サービスは、茶の生葉の納入に必要な農薬散布量や刈り取り高さ、作業時間などの生産データを防除機や摘採機等から取得して一括管理するもので、2020年8月1日からスタートしたという。

カワサキスマートコネクトは、ライブリッツが提供する農業支援クラウドサービス「Agrion」を介して、カワサキ機工の茶工場生産管理システムであるデータキーパーと茶園で使用される摘採機等の機械を連携させたもの。「Agrion」のスマートフォンアプリの機能にある農業日誌を活用すれば、生産に関わる詳細な作業データも一括送信できるようになるそうだ。

サービス概要図

茶葉生産者のGAP取得支援など生産現場に役立つソリューションも展開予定


ライブリッツは、農業生産者向けのクラウド型経営支援サービス「Agrion」を提供する企業だ。「Agrion」は、農薬の使用状況や作業履歴、圃場の状態など農業生産に係わるデータをスマートフォンアプリやウェブ上に一元管理できる。

一方、カワサキ機工は、静岡県島田市に本拠を構える製茶プラントメーカー。
茶工場生産管理システムであるデータキーパーほか、茶葉の生産工程に使用する機械や茶園での管理作業に使用される摘採機等の開発・製造・販売を手がける。

カワサキスマートコネクトの導入で改善が見込まれる茶工場の生産管理体制
両社は、「カワサキスマートコネクト」の提供を通じ、今後は茶葉生産者のGAP取得支援など農作物の生産現場に役立つソリューションも開発していく予定だという。

「Agrion」を提供するライブリッツは、「カワサキスマートコネクト」の提供開始にあたり、「AIやIoTなどの最新ITを活用して、農業を中心とした一次産業のイノベーションを進めていきたい」とコメントした。


ライブリッツ株式会社
https://www.laiblitz.co.jp/
カワサキ機工株式会社
http://www.kawasaki-kiko.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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