動く「播種ドローン」が初登場! 「OPTiM INNOVATION 2020」ハイライトセッションが11月6日に再放送

すぐにビジネス活用できるAI・IoTソリューションや、AI・IoTの最新活用事例などを紹介する2日間のオンラインイベントとして、10月26日~27日に開催された「OPTiM INNOVATION 2020」のハイライトセッションが、11月6日(金)15:00より、YouTubeにて再放送される。


オプティムの「農業×IT」の歩みが語られたハイライトセッション


「OPTiM INNOVATION 2020」は、今般の新型コロナウイルスの影響により冷え込んでいるさまざまな分野の経済活動を活性化させるべく、「今、感染拡大を防ぎながら、経済活動を活発化させるためにAI・IoTができること」をテーマとして開催された。

農業×ITに関するハイライトセッションは、27日の<インダストリー編>。オプティム代表取締役社長の菅谷俊二氏が登場し、農業×ITの取り組みのこれまでと、最新テクノロジーとして「播種ドローン」が初お披露目となった。

オプティムの農業事業への取り組みについては、2015年からの歩みを年表で紹介。菅谷氏が佐賀大学農学部在学中に立ち上げたオプティムは、メーカーや回線事業者を問わず誰もが使えるインターネット接続ツールなどを提供し、「ネットを空気に変える」というスローガンのもとに成長してきた。農業分野はこれからAIが最も成長する産業と語り、IT企業からのアプローチを続けてきている。


これらの取り組みと並行して、国や地方自治体、地方の企業などとも研究開発を進めてきているが、今回のハイライトセッションではそのうち、石川県と共同開発している「播種ドローン」について紹介された。実際に播種を行う様子や、生育後の状況は初公開だ。

SMART AGRIでも2018〜2019年までの開発秘話を以前取材したが、そこからさらに進化を遂げている。条を作りながら圃場にタネを打ち込んでいく様子は必見だ。


また、オプティムのスマート農業技術を活用して栽培し、オプティムが全量買取して付加価値を乗せて販売まで行うという「スマートアグリフードプロジェクト」についても紹介された(詳細は後述)。10月に新米の発売が開始されたばかりの「スマート米」については、2019年産が約120トンだったのに対して、2020年は約4倍の約500トンに。産地も広がり、7地域5品種のラインナップとなっている。従来の硬くて食べにくいという玄米のイメージを払拭し、減農薬により安全性も高まっている無洗米玄米が人気となっている。


ここで、「播種ドローン」の開発に共同で取り組んできた石川県農林総合研究センター所長の島田義明氏が登場。島田氏は、直播は労力などの観点からすれば誰もがやりたい技術ではあるものの、収量などの課題から実現が難しかったと説明。しかしオプティムの播種ドローンでは、しっかり土に打ち込んでいくことで鳥が種子を食べてしまう被害や苗の倒伏の危険もなく、生育した様子も紹介された。

また、ピンポイント農薬散布や施肥などの技術を用いてスマート米に取り組んでいる株式会社アグリーンハート代表取締役の佐藤拓郎氏は、オプティムとの協業により、地域としても未来農業を毎年実感しているとコメントしている。

 

このハイライトセッションは、2020年11月6日(金)15時より、YouTube Liveにて再放送される。ぜひ、視聴してみてほしい。

■「OPTiM INNOVATION 2020 ハイライトセッション」
ソリューション編 & インダストリー編 再放送

日時:2020年11月6日(金)15:00~17:30
配信URL:https://youtu.be/u0ABf9OiFVk(登録不要)

<ソリューション編>

AIを使った3密対策の決定版誕生!?/コロナ禍で現地に行けない!そんな時は、遠隔作業支援!/人事担当者のテレワークの実態、本音トーク!/「Optimal Biz」でGIGAスクール対策/コロナ禍でのオンライン診療の取り組み
<インダストリー編>
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WRITER LIST

  1. よないつかさ
    1994年生まれ、神奈川県横浜市出身。恵泉女学園大学では主に有機栽培について学び、生活園芸士の資格を持つ。農協に窓口担当として5年勤め、夫の転勤を機に退職。アメリカで第一子を出産し、子育てをしながらフリーライターとして活動。一番好きな野菜はトマト(アイコ)。
  2. syonaitaro
    1994年生まれ、山形県出身、東京農業大学卒業。大学卒業後は関東で数年間修業。現在はUターン就農。通常の栽培よりも農薬を減らして栽培する特別栽培に取り組み、圃場の生産管理を行っている。農業の魅力を伝えるべく、兼業ライターとしても活動中。
  3. 槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  4. 沖貴雄
    1991年広島県安芸太田町生まれ。広島県立農業技術大学校卒業後、県内外の農家にて研修を受ける。2014年に安芸太田町で就農し2018年から合同会社穴ファームOKIを経営。ほうれんそうを主軸にスイートコーン、白菜、キャベツを生産。記録を分析し効率の良い経営を模索中。食卓にわくわくを地域にウハウハを目指し明るい農園をつくりたい。
  5. 田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。