農業ICT「CropScope(クロップスコープ)」がMCPC award 2020のサービス&ソリューション部門の優秀賞を受賞

NEC(日本電気株式会社)は、ドローンやセンサー、衛星画像等のセンシング技術とAIを活用した農業ICTプラットフォーム「CropScope(クロップスコープ)」が、「MCPC award 2020」のサービス&ソリューション部門の優秀賞に選出されたことを発表した。

MCPC award 2020は、モバイルコンピューティング導入で成果を上げる企業や団体を対象にしたモバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)主催の表彰イベント。モバイルコンピューティング推進コンソーシアムは、モバイルコンピューティングシステムの環境整備を推進する任意団体だ。


「CropScope」を活用したカゴメとの海外向け営農支援事業が評価


「CropScope(クロップスコープ)」は、 ドローンやセンサー、衛星画像等を用いて農作物の生育状況や土壌の状態を可視化するサービスとAIを活用した営農アドバイスサービスを組み合わせた農業支援ソリューション。
熟練栽培者のノウハウを習得したAIが水や肥料の最適な量と投入時期を明示してくれるのが特徴だ。

今回の受賞は、同社がカゴメ株式会社と共同で実施してきた「CropScope」を活用した海外向けの営農支援事業が評価されたもの。事業では、加工用トマト等の露地栽培を中心に一般平均の使用量よりも少ない肥料分で、安定した収量が確保できたという。

現在は、海外の大規模農場をターゲットにカゴメとの共同事業を展開している最中で、日本においても実用化に向けた検証が国内複数箇所で進められているそうだ。同社は、農業のデジタル化を推進することで「持続可能な農業を実現したい」としている。


CropScope(クロップスコープ)
https://jpn.nec.com/solution/agri/service/farm_analysis.html
MCPC award 2020各賞のお知らせ
https://www.mcpc-jp.org/press/pdf/press_20201105.pdf

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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
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    北島芙有子
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    川島礼二郎
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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