北陸電力ら3者が水耕栽培レタスの植物工場会社「フレデリッシュ」を設立

北陸電力株式会社、株式会社大気社、農林中央金庫の3者は、屋内で水耕栽培を実施する完全人工光型植物工場事業を柱に、農業が抱える課題の解決を目指す新会社「株式会社フレデリッシュ」を設立した。

出典|http://www.rikuden.co.jp/press/attach/21041501.pdf

食糧の安定供給とフードロス削減を目指す


電気を活用した農業生産による新たな価値創出を目指す北陸電力、植物工場の建設から農産物の生産・販売まで一貫した新たなソリューションの提供を目指す大気社、北陸地域農業の振興を通じ地域貢献を目指す農林中央金庫がそれぞれの強みを生かしフレデリッシュを設立。出資比率は、北陸電力が61% 、大気社が34% 、農林中央金庫が5%となっている。

フレデリッシュでは、大気社が開発した植物工場システム「ベジファクトリー」を導入した植物工場事業を展開し、「Puri 菜(ぴゅりな)」ブランドとしてレタスの安定生産を目指していく。

出典|http://www.rikuden.co.jp/press/attach/21041501.pdf
「ベジファクトリー」は、高効率LEDの光、温度、湿度、養液、二酸化炭素等を完全に制御する植物工場システムで、生菌数が圧倒的に少なく、鮮度が長持ちする農作物を栽培できるのが特徴。

Puri 菜のレタス出荷予定は2021年冬頃で、コンビニや飲食店など業務用としての出荷のほか、JAを通じた一般消費者向けの提供を計画。将来的にはレタス以外の野菜の生産も行う予定だ。


北陸電力株式会社
http://www.rikuden.co.jp/
株式会社大気社
https://www.taikisha.co.jp/
農林中央金庫
https://www.nochubank.or.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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