食品ロス対策で規格外野菜を買い取る実証実験で、agumiruとDENBA+が連携

農業プラットフォーム「agmiru(アグミル)」を提供するリデン株式会社と、業務用冷凍冷蔵庫システム等の製造・販売を手がけるDENBA JAPAN株式会社は、農作物の廃棄ロス削減に向けた取り組みとして、野菜規格に限定せず野菜の買い取りを実施する実証実験を開始した。

規格外野菜とは、大きさ・形・品質・色・重量・傷の有無など市場が定める出荷基準を満たしていない農作物のことで、収穫量に対する規格外野菜の廃棄率が約15%となるデータもあるという。

DENBA JAPANの鮮度保持技術を活用



農業プラットフォーム「agmiru」は、多くの農業者・資材業者が登録・利用するサービス。DENBA JAPANは、独自の鮮度保持技術および保管場所(コンテナ)を提供し、食品の鮮度を長く保つ価値を提供している。

今回両社が開始した実証実験では、「agmiru」を通じて農業者を集め、DENBA JAPANが農業者の廃棄せざるを得ない野菜を規格に関係なく買い取り、独自の鮮度保持技術を活用した保管場所に集める。

実証実験における両社の役割は以下の通り。

リデン

  • 「agmiru」を通じた農業者の募集
  • 「作業管理機能」の提供

DENBA JAPAN

  • 食品鮮度保持技術、同技術を取り込んだ保管倉庫サービスの提供
  • 農作物の全量買取と販売

実証実験は、両社が締結した農業分野における各種ビジネス連携に関する業務提携契約に基づくもの。将来的には、「agmiru」の作業管理で記録された作物をDENBA JAPANが買い取ることで、多くの廃棄ロスを削減すると共に、農業者の実益に貢献することを目指す。


リデン株式会社
https://www.reden.co.jp/
agmiru(アグミル)
https://new.agmiru.com/
DENBA JAPAN株式会社
http://www.denba.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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