NTT西日本、ICT導入の植物工場で生産したブランドいちごを発売

NTT西日本グループは、ICT(情報通信技術)を活用して農産物生産に適した環境制御を自動で実行する「いちごプラント」で生産したブランドいちご「N.BERRY」の販売を開始した。


「いちごプラント」は、「いちごが自分のペースで水を飲めるような灌水システム」、「いちごがしっかり休めて元気よく活動できるようなLEDシステム」、「いちごにとって快適な気候を再現する空調システム」の3つを特長とした、いちご栽培専用の植物工場である。



年間を通していちご栽培が可能に


日本の農業は、高齢化や後継者不足による農業就業人口の減少を背景に、農産物栽培に必要な技術の継承が困難な状況にある。

NTT西日本グループは、2018年から社会環境の変化がもたらすさまざまな課題をICT技術を用いて解決する「ソーシャルICTパイオニア」を展開。JA高知県佐川支所苺部会協力の下、異常気象や季節の影響を受けない高品質いちごを安定的に生産できる「いちごプラント」の実現に向けた取り組みを実施してきた。

今回販売を開始した「N.BERRY」は、持続可能な農業生産を目指して栽培された高品質ないちごで、ブランド名である「N.BERRY」には、「旬のおいしさを一年中提供し、豊かな暮らしを作り上げていきたい」という思いが込められている。



取扱店舗は、大阪府大阪市のあべのハルカス近鉄本店タワー館地下1階にある、hanafru 近鉄あべのハルカス店で、モンシェール あべのハルカス近鉄本店では、「N.BERRY」を使用したスイーツの販売を予定している。2021年秋には、新たな生産拠点を開設して出荷量を増やしていく方針だ。


NTT西日本グループ
https://www.ntt-west.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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