老朽化が進む農業用水門をICTでサポートする技術研究、イクシスらがスタート

株式会社イクシス、株式会社IHIインフラ建設、株式会社IHIインフラシステム、農研機構の4者は、農林水産省が実施する「令和3年度官民連携新技術研究開発事業」に採択されたことを発表した。

イメージ画像(Shutterstock)

デジタル技術を活用して農業用水門の監視等を強化


「令和3年度官民連携新技術研究開発事業の公募」は、農地の大区画や農業水利施設の長寿命化等に取り組む民間企業や研究機関を対象に、農業農村整備事業を推進する新技術を募集して、研究・開発に必要な費用を補助する事業である。

4者が応募した内容は、老朽化が進む日本の農業用水門等の施設を対象に、ICT等を活用したデジタル技術を導入して、施設の状態を効率的に管理するシステムや管理者の業務をサポートする技術の開発を目指すもの。

事業では、「水門開閉装置の振動モニタリング技術」、「水門の簡易自動遠隔開閉装置」、「AR水門点検サポートシステム」の開発を目標に、各社が保有する知見を活用した取り組みを実施していく。

4者は、今回の事業を通じ、日本の農村インフラが抱える老朽化・施設管理者減等の社会的課題を解決したい考えだ。


株式会社イクシス
https://www.ixs.co.jp/
株式会社IHIインフラ建設
https://www.ihi.co.jp/iik/
株式会社IHIインフラシステム
https://www.ihi.co.jp/iis/
農研機構
https://www.naro.go.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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