東急不動産とエクシオ、埼玉県東松山市にソーラーシェアリングの実証施設を建設

東急不動産株式会社とエクシオグループ株式会社は、農地の上部空間に設置した太陽光パネルを利用して電力を供給するソーラーシェアリングの実証施設「リエネソーラーファーム東松山」を埼玉県東松山市に建設する。

リエネソーラーファーム東松山のイメージイラスト

リエネソーラーファーム東松山のイメージイラスト

東急不動産は、東京都渋谷区に本社を置く日本の大手不動産デベロッパー。
「脱炭素社会の実現」、「地域との共生と相互発展」、「日本のエネルギー自給率の向上」の3つの課題解決を目標に、太陽光・風力・バイオマスを活用した再生可能エネルギー事業を展開する。


エクシオグループは、東京都渋谷区に本社を置く国内2位の電気通信工事事業者。
オフィス、公共施設、交通・鉄道施設、医療施設、環境プラントなど幅広い分野を対象に、AIやIoTICTを活用した電気通信インフラ等事業を展開している。

ソーラーシェアリングの発展と農業のEV化を推進


両社が建設する「リエネソーラーファーム東松山」は、最適な発電量を確保する上で必要な技術の検証やデータを活用した農業生産に共同で取り組む「ソーラーシェア事業実証パートナーシップ契約および工事請負契約」に基づくもの。

取り組みでは、近隣の農業者や行政機関、発電事業に関わる企業と協力して、「ソーラーシェアリング事業が発展するために必要な技術の検証」、「農業のEV化」、「太陽光パネルが農作物の成長に与える影響の検証および農作物のブランド化」の3つを実施。

発電所の近隣には、農作物の収穫体験や発電所の見学ができる「地域共生型再エネ施設」を開設して、ソーラーシェリングで発電した電気の活用方法等を広く一般に発信していく。

両社の取り組みの概要図

発電所の概要

営農計画

両社は、「リエネソーラーファーム東松山」の運営を通じ、石油や石炭、液化天然ガスなど海外からの輸入に依存する日本のエネルギー構造を変えていきたい考えだ。


東急不動産株式会社
https://www.tokyu-land.co.jp/
エクシオグループ株式会社
https://www.exeo.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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